内容説明
カーロッタは人気女優ジェーンのものまねで、ポアロを含む多くの観客を魅了した。奇しくもジェーン当人が、ポアロに奇妙な依頼をしてきた。離婚を拒む夫の男爵をなんとか説得してほしいというのだ。純粋な興味からこの依頼を快諾したポアロ。が、数日後その男爵が謎の死を遂げてしまう……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
468
人によってかなり極端に評価の割れそうな作品。『アガサクリスティ完全攻略』では☆4つ。私が昔読んだ時の感想は「つまらない」だった。トリックが漫画の世界でなければ成立しない。犯人も意外性がないを通り越して、ポアロが一人で自縄自縛に陥ってこじらせてるだけに思えた。ところが、歳をとって「まぁ、フィクションですから」という余裕も身についてから読んでみると、なかなかに面白い。このプロット、一言でいえば”犯人を描く”ことだけで調理しきっており、その手腕は見事。クイーンやカーであれば本当に駄作にしかならなかっただろう。2018/04/04
れみ
121
ポアロシリーズ7作目。美貌の舞台女優から夫との離婚について相談を受けたポアロ(とヘイスティングズ)は、彼女の夫であるエッジウェア卿の殺害事件の真相を探ることになる…というお話。次々に提示される情報に振り回されて、なかなか真相が見えてこなくてジリジリした。それにしても…真犯人が書いたあの「手記」。一連の事件の間の行動や言動、心の動き、ポアロに対する評価。手ごわい敵というか…サイコパス的な面とか、恐ろしくてゾクゾクする。2019/04/07
chantal(シャンタール)
95
【月一でクリスティ】またまたクリスティにやられた。私が信じて疑わなかったトリックも犯人も、最後の最後の最後まで全く的外れだった・・ミステリーとしてはとってもとっても面白かった。が、ポアロとヘイスティングスの関係に、ちょっと疑問を持ってしまう。あの二人は本当に仲がいいのか?なんだかヘイスティングスはいつもポアロに対してイライラしたり、ムッとしたり嫉妬したりしてるよね😅そしてポアロのある人物への懲罰にはちょっと驚いた。よっぽど騙された事が腹にすえかねたんだね。ポアロ、可愛いよね。と言うか、怖いよね。2021/03/27
Tanaka9999
89
2004年発行、早川書房のクリスティー文庫。内容は正統派かな。どんどん分からなくなってくる感じの話である。それにしても解説の文章はどうなんだろう。作品を映像化すればだれが演じるのがよいか、というのは解説やあとがきではよくあるネタだろうが、全体に軽すぎると思ってしまう。もう少しなんとかならなかったものだろうか。2022/12/03
南北
88
エルキュール・ポアロの推理が楽しめる1冊。2017/05/11
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