内容説明
軍事政権下のチリで、安井豊は謎の美女・ビオレタと出会う。軍事クーデターで両親を失った彼女は、反体制のシンボルとなり、大統領の命を狙っていた。しかし、暗殺阻止に動いた大統領側近は彼女の幼馴染みだった! 独裁と自由。南米の熱きパッション。相反する理念を求め、男と女が対峙するとき、新たな時代の幕が開く。現代史の裏面を抉るポリティカル・サスペンス!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たこやき
2
著者自身が体験したという、1989年のチリ大統領選の熱狂。1973年のクーデタ、軍事政権樹立によって正反対の立場となったビオレタとガルセスを中心に、時代の変遷、自由への渇望と言ったものは描けていると思う。ただ、ピノチェトを執拗に狙うマリア辺りは、あまり必要性を感じず、逆に重要人物であるガルセスの事情などは台詞で少し語られるのみ。この辺りのバランスの悪さはちょっと気になった。2010/09/11
el_desvios
1
革命商人に続き、チリ関係の本。実際の人物なども登場するけど、話はフィクション。当時のチリの出来事はやっぱりひとつのエポックなんだろうか。2025/02/13
猫草
1
外国のクーデター話!大好き!!!ワクワクハラハラそして切なくて痛快だ2012/10/18
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