内容説明
デイヴィッドはうまくしゃべれず、友達がいなかった。ある日フクロウの卵を見つけ、ひょんなことからクラスの天才少女と孵化させることに。二人は次第に仲良くなるが、たいへんなことが! 友情や命の尊さを教えてくれる、大人と子どものための心温まる物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
4
トリィ・ヘイデンが初めて書いた子供向けの物語。親の顔も覚えてなく、幼い頃から里親を転々としているデイヴィッドが新しい里親や初めての友人に出会い成長してゆく。いつも頭の中で最悪なことリストを更新している。最悪なこと1位は自分には何もない事、つまり気にかけてくれ人がいない。長年子供達と接してきたトリィならではのリアル感のある物語。学校に通う子供達にも読んで貰いたい本だと思う。2017/05/15
yos
3
情緒障害児のデイヴィッドの人生は、常に最悪なことリストで埋め尽くされている。なのに、それではまだ足りないかのように、次々に、前よりももっともっと最悪なことが起きるのだ。デイヴィッドは慟哭する。「人生はずるい。こんなの不公平だ」慰め、語って聞かせるおばあちゃんの言葉が、宝石のような輝きを放っている。それは、トリイ自身のメッセージ。好むと好まざるとに関わらず、常に人生は不意打ちの連続であり、運命は不公平極まりない。だからこそ、負けてはならない。再び立って歩き出そうとするデイヴィッドの姿に、希望が見える。2009/02/26
ami❣️
2
子供の素晴らしさを認識2020/01/31
もりおか
2
主人公のデイヴィッドは、自分の身辺で起こる最悪なことリストを日々更新していく。近い将来の楽しみな事をあれこれ考えている、普通の子ども(大人も)とはえらい違いだ。それでも段々とリストの存在は影を潜めていくが、無くなりはしない。そこにリアリティがある。 中盤以降も面白いがそこよりも初めの方の圧倒的な、持たざる者の思考回路にガツンと脳天一発やられる意味でも、いい本。2018/01/26
茶々
1
こどもの気持ちをよく分析してる。頭のかたい教師や、子供に関心のない親、学校でのいじめなどの描写がシンプルながらもリアル。作者の経験と知識が生かされたすぐれた作品だと思う。実際に育てた経験があるだけあって、フクロウの生態にもごまかしがないのがいいね。2015/09/28
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