クリスティー文庫<br> 死人の鏡

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クリスティー文庫
死人の鏡

  • ISBN:9784151300585

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内容説明

謀略の犠牲になりかねないと調査を頼まれたポアロは、依頼人の准男爵邸へ向かった。が、待っていたのは密室での依頼人の死。自殺に見えるが動機は不明。また謀略とは? 解決の手がかりは意外にも書斎の割れた鏡にあった。密室の謎に挑む表題作をはじめ、ポアロ活躍の四篇を収録する傑作集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aoringo

96
ポアロの中編が四作。それぞれの話が長めなのでゆっくり推理しながら楽しめた。そんなに驚きがあるわけではないのだけど、長編より気楽に読めるのがいい。クリスティの恋愛描写は巧みなので、単純な殺人事件よりも男女の心理合戦が味わえる内容が自分としてはうれしい。なので地味にも関わらず「砂にかかれた三角形」が一番好きです。他人の評価より自分の好みが大事だよね...2022/01/10

中原れい

60
ポアロ短編集の1冊。いずれも読み応えのある4本でしたが、たまたま手に入った本の訳はおおむね闊達で良いものの「フレンチ・ウインドー」とポアロの口調が自分とは合いませんでした。仲良しおじさんの会話としてはとても良くてもポアロとジャップだとは思いづらくて…。表題作、テニスンの詩がここにも出るのですね。当時は必須の教養だったのかな。短編は特に、どれも幕切れが鋭いですね、沁みます。2017/10/30

yumiha

55
4つのポアロ中篇は、どれもBSで見た記憶が蘇った。気に入らないのは、英題が「Muder in the Mews」(つまり「厩舎街の殺人」)なのに、「死人の鏡(Dead Man's Mirror)」のタイトルになっていたこと。英語の(も?)苦手な私、混乱しちまった💦その「死人の鏡」には、サタースウェイト氏が登場。『三幕の殺人』にも登場していたけれど、昨日UPした『愛の探偵』にもクウィン氏の友人として登場していたんだよね。隠れた重要な脇役だったのか? 2022/08/23

優希

47
ポワロ短編もの。どの短編も切ないラストが待っているのがやるせ無かったです。ポワロの活躍は相変わらず冴えていました。短編なので込み入った感はなく、素直なミステリーになっていると思います。2024/02/20

みっぴー

44
ポアロの中篇が四作品。うち、一作は別のタイトルで既読、一作は、某長篇のプロトタイプ。『厩舎街の殺人』あれもこれも、全てが伏線だった。なるほど、うまい。『死人の鏡』かなりロジックが複雑に感じて、ストンと落ちず。ノートに図を描いてみましたが、やっぱり??となります。犯人の正体や、殺人の動機にはハッとさせられました。やっぱりポアロシリーズはどっぷり長篇で楽しみたいのですが、未読は『象は忘れない』と『カーテン』のみ。勿体なくて読めない((T_T))2018/09/18

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