文春文庫<br> セーラー服とエッフェル塔

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文春文庫
セーラー服とエッフェル塔

  • 著者名:鹿島茂
  • 価格 ¥569(本体¥518)
  • 文藝春秋(2016/05発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167590031
  • NDC分類:914.6

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内容説明

当代屈指の博覧強記がおフランスなエスプリ利かせて語るのは、まったくおしゃれでないシモネタ逸話のオンパレード。日本におけるSMの縛りは米俵に由来する、おっぱい大好きな男の本音、セーラー服欲情物語、男子巨根願望をじっくり考察、美男美女というのは淫猥で助平な顔である、宗教者ルターとポルノの深い関係、なぜ他人の糞はいやなのか、等々、常軌を逸した仮説から導かれる名論卓説。下世話な興味が人類普遍の智慧へと置き換えられる愉快な衝撃。

目次

SMと米俵
出世牛
セミとキリギリス
ビデ
皮と革
他人のくそ
由緒正しい競争
フロイトと「見立て」
牛肉食いvs.カエル食い
売られたエッフェル塔〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

171
いきなり「亀甲縛り」で始まるなど、特異な話題が多いか。鹿島氏は西欧の皮のボンデイジを鞭と馬の関係と分析し(これは納得)、日本の縄のルーツは米俵を荒縄で縛るところにあるというのだが。これでは彼の言う「下部構造」の域を出ていないではないか。私見では、亀甲縛りのルーツは江戸期の罪人を縛ったところにあると思う。なお、日本では苦痛よりも羞恥に重きを置いたのは、お説の通りだろう。江戸期の最高刑も「市中引き回しの上、獄門」であったのだから。なお「自分はいたってノーマルな人間」と認識するところに鹿島氏の限界がありそうだ。2015/01/03

とし

58
セーラー服とエッフェル塔。鹿島茂さん初読み、表題と中身のギャップに吃驚しました。2014/07/05

ケイ

51
SMの縛り方に始まり、トイレやビデ、便の話、性器についてなど下世話な話題が多いが、才気溢れる方が豊富な知識と理論とともに語るので、ほほーっと肯きながら読んでしまう。「ビデを避妊具と日本人が勘違いした一因」「欧州で音読から黙読になると、異端とポルノが発生した」「フランス語の嘘mensongeは夢songeを含む。嘘もエスプリがきいていればいい」「便所という言葉が宮廷からはなくなったが、その事象や事物は消滅しない。ベルサイユ宮殿は悪臭漂う便所だった」一番興味深かったのは「牛肉食いVSカエル食い」2014/03/12

ころこ

42
冒頭で亀甲縛りの源流を辿るが、これは随分と極端な例で、2番目はフランス文化における牛の呼び名なので学問的な香りがする。この学問に相応しいかどうかの権威主義の問題は学問について回る。一見、くだらないと思われるトピックを学問的にするのはアイデア一つでそう難しくない。他人のくその問題では、客観的に臭いそのものは気にならなくて、ヴェルサイユ宮殿の臭いは凄まじかったが宮廷人は平気だったという外国の旅行者の証言から、個室の登場による嗅覚の共同性という見田宗介ばりの社会学になる。黙読とポルノの関係では、中世ヨーロッパに2025/05/06

メタボン

29
☆☆☆★ フランス文化の知的で痴的な側面に触れられる、なかなか興味深いエッセイ。筆者も述べているが仮説を立て想像をめぐらす行為は面白い。亀甲縛りのルーツとは。童話でセミとキリギリスが逆になっているのは。他人の糞がなぜ臭いか。エッフェル塔の売り出し詐欺。目下の物の前でうんこする貴族と、うんこまみれの宮殿。ナポレオンの片手差し込みポーズ。ミスを頑なに認めないフランス人。セーラー服の由縁。グサッと刺さる宗教的絵画の聖性。パリの焼き鳥事情。2017/12/27

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