内容説明
本書は物語のなかの「社会と自己」の問題について論じている。「社会」のなかの自己、「自己」のなかの社会、社会と自己の関わり合いを「あかずきんちゃん」や「蛙の王様」のグリム童話、「鶴の恩返し」や「桃太郎」の昔話、「ロビンソン・クルーソー」の冒険物語そしてドストエフスキーの小説などを素材に選んで論じている。
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目次
第1章 「わたくし」という現象―宮沢賢治の詩を読む
第2章 「あかずきんちゃん」にみるアイデンティティと社会
第3章 「恩」の構造―契約における非契約的要素の問題
第4章 『ロビンソン・クルーソー』におけるアイデンティティと社会
第5章 「わたくし語り」とドストエフスキー―『未成年』を現象学的社会学の目で読む
第6章 「からだ・こころ・他者」ノート―現象学的社会学のための若干の範疇について
終章 結びにかえて