内容説明
桔梗屋太兵衛と霊巌寺の猪之吉は奇妙な友情を結んでいた。太兵衛の死後、後見人を任された猪之吉は、桔梗屋乗っ取り一味からの闘いを受けて立つが……。江戸の光と闇を情緒たっぷりに、女の凛とした強さ、男の心意気を描く長編時代小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...
3
山本一力の作品は、人情味に溢れ、登場人物の誠実さやその人に備わった器量がしっかりと伝わってくるところ、また物語の最初から誰が悪役で誰が善玉かが明確に示されているため、話の展開が二転三転するといったハラハラ感みたいなものはない代わりに、安心して読み進められるといったところが良いですね~。2010/10/18
くれの
3
ただの勧善懲悪にはないクールさを漂わせた彼らが、相手の気配を察知して狡猾な謀略を巧みにかわす心理戦にハラハラしました。江戸の姿をそのままに写したような情景も相まって読み応えのある物語に無心に引き込まれていました。2012/02/03
藤枝梅安
2
深川の老舗の履物問屋・桔梗屋の主人、太兵衛と、賭場の貸元・霊巌寺の猪之吉は、書道の道場で知り合いになる。 油問屋、鎌倉鉦左衛門が桔梗屋の乗っ取りをたくらみ、騙り屋の治作がそれを請け負う。 重い病を患う太兵衛は後のことを猪之吉に託して、息を引き取る。 鎌倉屋・治作の策謀に立ち向かう猪之吉と桔梗屋の後家・しずと筆頭番頭の誠之助との信頼を描く佳品である。 初めはややわかりにくいストーリーだが、登場人物の言葉や動きを追ううちに、次第に事件の全貌が明らかになっていく、構成の妙が楽しめる。2009/08/21
こっき
1
描写が細かくまるでこの時代にさまよい込んだ感覚で読み終えました。読売や紙屑屋のお仕事がどんなだとか、店先で荷物を運んできた馬が糞を垂れたとか(小僧さんが舌打ちする様子が目に浮かぶ)、当時なら当然ありそうな風景に引き込まれました。結末はあっけない感じがしましたが、それが逆にリアルで良かったかな。 2014/02/23
しろ
1
風呂敷を広げたあげくにあっけない終わり方。拍子抜けした。2012/08/30
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