内容説明
300万部突破の超ベストセラー『世界の中心で、愛をさけぶ』から生まれたもうひとつの悲話発売1ヶ月あまりで40万部突破!泣けると評判の絶対おすすめの一冊。映画も大ヒット!読んだ後にもう一度映画をみれば、さらに号泣間違いなし。今回ご紹介するノベライズ小説「指先の花~映画 『世界の中心で、愛をさけぶ』」律子の物語」では、小説『世界の中心で、愛をさけぶ』では殆ど語られることのなかった、その後の成長し大人になった主人公・朔太郎のストーリーを大幅に追加。映画のオリジナル部分である「現在の愛との対峙」と原作小説にある「過去のアキとの甘くせつない純愛」が織り成すアンサンブル・ストーリーとして再構築されています。愛する人の死。未来を紡ぐ愛――愛する人の「死」と生きていくために渇望する「愛」をテーマに、流れる涙が心に沁みる純愛タペストリーの誕生です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
87
せかちゅー…泣きました。原作も映画もテレビドラマも…。愛する人が目の前から消えていく。その人の時間だけが止まり、自分だけは日々を生きている。そのぽっかり空いてしまった心の穴と広がるばかりの年の差。神様のというより、アキのいたずらのような二人の出会い。二人の中の心の闇で、アキがにっこり微笑みながら二人を祝福している気もする。これから…自分も大切な人を失うことがあるだろう。そのとき…私は何を考えるだろう…。せかちゅー…また観たくなりました。2013/08/26
雨巫女。@新潮部
17
《私‐蔵書》【再読】原作は、読んだのですが、映画は、観てないです。配役みたら、やっぱり面白そう。2011/06/23
SOHSA
15
映画版『世界の中心で~』のアナザーストーリー。柴咲コウ演ずる律子を主人公にした物語。作者が脚本家であるせいか文章の向こう側に映画の絵コンテが見えるような印象の本だった。この本の「はじめに」で『世界の中心で~』の監督を務めた行定勲氏が語っているようにこの小説は行定監督の『世界の中心で~』に対する思いを作者が汲み上げて作られたものだけに、片山恭一の原作とはやはり世界観が大きく異なっているように思われた。(→)2013/08/18
あゆみ
6
もともとの原作を読んだ後で再読という形になります。律子の朔太郎を思うグレーの不安と律子といながら過去を片付けることのできない朔太郎の中の空洞は先を知っていても切なくて苦しいものでした。相手の過去を受け入れ、自分のものとして生きていく律子の強さは羨ましい。2011/07/01
来未
4
17年前、世界の中心で愛を叫ぶを映画館でみた時のことを思い出す。朔太郎とアキの淡く、切ない純粋な物語。 17年前のアキとの約束を忘れてしまっていた律子。その約束を思い出すきっかけは新居への引っ越しの準備中に見つけた一つカセット。カセットを聞いた律子は約束を思い出し約束を果たすために幼少の頃住んでいた場所へ行く。しかし、アキは亡くなっていた、さらに驚く真実が明らかになる。作中「後片付け」という言葉が出てくる。二人は後片付けをするためにオーストラリアへ。 後片付け…自分はできているのか…ちょっと考えた。 2020/04/09