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内容説明
国内需要が減る一方の状況で、日本企業は海外市場の開拓を加速させている。とくにこれまで手付かずに近かったASEANや中東、ブラジルなどの新興国市場で、韓国、中国や欧米企業とのガチンコ勝負が熾烈を極めている。国際的な企業戦争を勝ち抜く上で、どのような営業活動を行なうべきか、戦略立案のヒントは何か。ソニー創業者である盛田昭夫氏は、かつて、「安かろう、悪かろう」と言われた日本製品を未開拓のアメリカ市場に売り込み、大成功を収めた。本書で綴られる、盛田氏自身の「一筋縄ではない新市場の開拓ものがたり」は、世界の最前線で闘う日本人ビジネスマンに、大きな勇気と知恵を授けてくれるだろう。戦後を代表する名経営者による唯一の「自伝的ビジネス戦略論」の書。
目次
第1章 戦争―生還と希望<br/>第2章 平和―新たな人生の始まり<br/>第3章 世界に売り出す―前進の過程<br/>第4章 経営について―企業は家族だ<br/>第5章 アメリカ式と日本式―その相違<br/>第6章 競争―日本企業のエネルギー源<br/>第7章 テクノロジー―生きぬく手段<br/>第8章 日本と世界―疎外と調和<br/>第9章 世界貿易―危機を避けるために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
isao_key
8
初めて本書が出版されたのが1986年。偶然日本語教材で本書の存在を知り、現代にもそのまま当てはまる著者の考え方と熱い魂に突き動かされた。本書は米国と貿易摩擦を抱えていた当時、アメリカ人に日本の経営について理解してもらうために書かれた本である。ここにはアメリカ人に対する遠慮や、余計なことは書かない方がいいといった小賢しい計算はない。氏のこれまで行ってきた自分の経営理念や忌憚のない考えが愚直なまでに述べられている。信念を持った本気の意見にアメリカ人も喝采を送り、後に26ヶ国語に訳される大ベストセラーになった。2013/12/20
Hira S
6
終始歯切れの良い論調、海外相手に毅然とロジカルに主張する。現代のサラリーマン社長とは明らかに違う。現在の経団連の存在意義は???だか、本当の財界の重鎮とはこういう人物なのだろう。唸らずにはいられない。2020/02/21
がんちゃん
4
言わずと知れたソニーの盛田さんの著書。強烈な個性とリーダーシップ。井深さんや大賀さん、出井さん、と次々現れるリーダー達。何故今のソニーになったのか?2016/03/05
小僧武士
4
『自由主義経済のシステムは、もはやわれわれのコントロールできないものになってしまった。今や経済は、お金をあやつる人びとのなすがままになっている。あらゆる会社が、金融商人の取引の対象ににされ、伝統ある企業が目先の利益を求めて自己の財産を食いつぶしている。』自由主義経済の氾濫を何とか食い止めようとアメリカに向けて記された書。それが今や、自由主義の波が日本にも到来し、ソニーは金融会社に成り下がってしまった。ミイラ取りがミイラになってしまったのである。2015/05/10
kit45104
4
ソニーの創業者、盛田氏の自伝的経営論。敗戦後の何もない状態から会社を興し、国際企業に育て上げた軌跡が描かれています。その意味では、ソニーの成長は日本の戦後復興と重なっていたのです。単なる経営者で終わらず、自由貿易を推し進めるロビイストであり、貿易摩擦解消にも努力した。この類まれなるリーダー亡き後、ソニーが凋落していったのは皮肉であり残念でもありますが、もういちど盛田氏の信念に思いを致すのも意味のあることではないでしょうか。2013/06/27
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