内容説明
祇園社の楼門に二度にわたり矢を射った者の正体は?賽銭箱に二十二両もの大枚を投げ入れたのは誰?――洛中の難事件を解決する、植松頼助の情けある裁き。好評シリーズ第二弾!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けいちか
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江戸時代の京都、祇園社の神灯目付役となった公家の庶子、植松頼助を主人公とする短編連作シリーズ第二弾。1巻目では、神灯目付役になったばかりだった頼助も、1年以上経ったので、仕事にも、町の様子にも慣れてきて、他人をあまり受け入れない京都っ子にも受け入れられているようで、面白い。ただ、相方の孫市、後見人の惣十郎との関係がぬるま湯のよう。2006/11/28
きくちゃん
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祇園社神灯シリーズの第二作目。物語の展開もさることながら主人公の衝撃的な風体が印象に残った一作目だったが、今作ではその主人公の成長ぶりが窺えて連作物の妙味が味わえる。祇園社の神灯目付け役という主人公の職業柄、作家の他の連作物と比べて格調高く感じるのは単なる気のせいだろうか?2018/03/04