北朝鮮報道 - 情報操作を見抜く

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北朝鮮報道 - 情報操作を見抜く

  • 著者名:川上和久
  • 価格 ¥803(本体¥730)
  • 光文社(2014/07発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
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  • ISBN:9784334032388
  • NDC分類:070.21

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内容説明

「事実」が「真実」となり“世論”となるからくりとは? 北朝鮮に関する報道から見えてくるのは、情報操作しようとする権力者と、それに便乗するメディアの負の構造であった。

目次

序章 「情報操作」されるメディア
第1章 帰国運動とは何だったのか
第2章 記者たちは何を報じてきたか
第3章 議員訪朝団は何をしたのか
第4章 「テロ国家」のメディアコントロール
終章 そして歴史は繰り返されるのか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

10
戦後長く、過度の理想主義と北朝鮮への忖度によって塗り固められてきた北朝鮮報道の暗黒史、その検証を行った労作。北朝鮮帰国運動での、現実を顧みない帰国熱の扇動、地上の楽園というイメージの裏側の現実を見ることが出来ないメディアの報道と、それを利用した北朝鮮の思惑、そして新聞報道が冷却化した時期になっても、北朝鮮側の主張を繰り返す拡声器のようになってしまった議員訪朝団の歴史と、まさしく日朝関係を歪めた北朝鮮報道の裏面史。北朝鮮を美化した寺尾五郎に対する、帰国した青年の「だまされて一生を棒に振った」という叫びが重い2018/06/16

du

2
在日朝鮮人の帰還運動などに関して、当時のメディアの報道の仕方を批判している。書籍の中では日本の報道陣(読売も含め)が当時の北朝鮮の政治・経済を過度に美化し、帰還運動にも肯定的だったことを問題点として挙げている。確かに筆者の意見は分かるが、当時の帰還運動は韓国が帰還運動に消極的だったこともあり、そもそものニーズがあった。また、こういった批判は何か事後的な批判になっており、誰でも当時は予想もできず、誰でも現在なら批判できるような気がした。2011/09/03

TYURA BOY@CULTURE

1
お勧めの良書。報道機関が、北朝鮮のメディアコントロールを受けてきた過程を検証。拉致問題の膠着状態もここに主たる原因がある。北朝鮮の情報操作による外交力には舌を巻くが、特に、朝日新聞や社民党(当時は社会党)が、いかに北朝鮮に呑み込まれていったかが詳細に説明されている。朝日新聞、社民党の凋落の芽も、ここに見て取れる。情報操作に踊らされないためには、報道機関の努力は勿論であるが、結局、国民が情報リテラシーに磨きをかける努力が必要である。情報の受け手たる一般市民において険しい道であるが、それが国民の責務であろう。2015/01/07

湘南☆浪漫【Rain Maker】

0
近くて遠い国…。2017/06/11

アブストラ

0
戦後日本の新聞による北朝鮮についての報道を一覧できる。個人的に収穫だったのは1989年3月30日の竹下首相による謝罪発言。この直後に慰安婦(デマ)問題が出てきた、ということは…。2017/02/09

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