講談社文芸文庫<br> 石の話 黒井千次自選短篇集

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講談社文芸文庫
石の話 黒井千次自選短篇集

  • 著者名:黒井千次【著】
  • 価格 ¥1,254(本体¥1,140)
  • 講談社(2014/06発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 330pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061983625

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内容説明

夫婦の間に流れた時間の持つ意味の落差を象徴的に捉えた表題作「石の話」、上司との関係にしこりを生んだネクタイをめぐる騒動を追った「首にまく布」、隣家の庭に出現したプレハブの子供部屋の日ごとの変貌がもたらす波紋を綴った「庭の男」等、家庭や職場に紛れ込んでくる違和を妙趣あふれた筆致で描いた9作品を収録。初期作品から近作まで、著者の歩みを辿る自選短篇集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

oooともろー

2
どの話も秀逸。特に見知らぬ女性のゴミ袋を持ち帰る男の狂気を描いた「袋の男」が引きこまれた。2022/12/05

宮月中

1
再読。各作品中に登場するシチュエーションや小道具など、モチーフとしては昔のものも多いけれど、漠然とした不安感や居心地の悪さは読んでいて癖になりそう。「ビル・ビリリは歌う」「声の山」「石の話」が好き。表題「石の話」は特に良く、夫妻の些細なれども大きなすれ違いを通して、「異なる人間を異ならないかのように幻視させる」という家庭の性質を射抜いているように思えた。2021/07/29

AR読書記録

1
裏表紙に「家庭や職場に紛れ込んでくる違和を妙趣あふれた筆致で描いた」とあります.確かに,確かにそうなんだけど,それだけでは拾い切れていないもどかしさ.違和,なんだけど,もっとこう,じゃりっとした,苦々しい消化しきれないもの.描いた,ではおさまらない,こちらの心の中にえぐりこんでその苦々しいものを置いていくような行為.そこがなにか癖になっていく... という中で,「夜と光」はちょっと違う読後感が残りました.絶望的な暗闇の中で,小さな光によってつながりあう人と人.想像したら,なんか泣きそうでした.2012/05/24

ukmy

1
石の話はしみます。定年近くになったら、今よりもっとしみじみするかも。

ヤマダ キヨシ

0
☆☆2013/08/15

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