内容説明
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語意の解釈がゆれる中古語・中世語そして中世語をさまざまな角度から比較・検討する。文芸作品は一語一語の表現であるかぎり、その一語の理解が必須である。そこで、古典作品における「一語」を徹底的に問い直す労作。
目次
第1章 中古語の考察(「こそあれ」考-文型と意味
「もぞ・もこそ」について-その意味の成立についての一考察
中古和文資料における動詞の音便形-源氏物語のイ音便・ウ音便を中心に ほか)
第2章 十六夜日記研究(十六夜日記諸本の仮名遣-室町期以後の定家仮名遣の一断面
十六夜日記の伝本と成立について
松平文庫本「十六夜記」について ほか)
第3章 キリシタン資料の考察(ルイス・フロイスの日本語表記-HISTORIA DE JAPAMから
『日本関係イエズス会文書』の日本語表記
『天草版平家物語』の「が」と「の」について ほか)