内容説明
第七期棋幽戦第二局は、〈碁の鬼〉と称される槇野猛章九段の凄まじい妙手で一日目を終えた。翌日の朝、対局の時間に槇野九段は現れず、近くの滝の岩棚で首無し屍体となって発見される。死の二週間前に目撃された「鬼の首を取る」奇妙な詰碁は殺人予告だったのか。槇野九段が首を切断された理由とは。山林で発見された腐乱死体は事件と如何なる関係があるのか。知能指数208の天才少年・牧場智久と姉の典子、そして大脳生理学者・須堂信一郎のトリオが不可解な謎に挑む。名作『匣の中の失楽』に続いて放たれた著者初期の傑作本格推理。ゲーム三部作第一弾、牧場智久シリーズ開幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
緋莢
14
囲碁の第七期棋幽戦は、若き氷村七段と還暦間近の槇野九段の闘いになった。その第二局は、〝碁の鬼”と呼ばれる槇野九段の妙手で一日目を終えた。翌日、対局の時間になっても槇野九段は現れず、近くの滝の岩棚で首無し死体として発見された。その二週間前に目撃された詰碁が「鬼の首を取る」だった事から、殺人予告ではないかと思われ・・・2017/03/05
しろ
4
☆6 智久が12歳の話なのにこの大人顔負けの雰囲気や頭脳はやっぱりすごい。そしてあたかも全てを見抜いているような雰囲気を出しながらも推理ミスをしているところなんかがエラリーとちょっとかぶった。謎や真相の薄さや警察の情けなさを感じたけど、囲碁のシーンや犯人と須堂が対峙するシーンなんかはよかった。2010/01/09
なな
3
囲碁に関しては全くの素人なので、暗号の部分はかなりじっくり読まないとわからなかった。短いながらも囲碁のことも知れて、伏線もきっちりしていて良い作品だった。2017/05/02
ありさと
3
囲碁蘊蓄に呑まれた感はあるものの、ミニ失楽の風味もあって楽しめました。とりあえず、智久かわいい。有栖川の解説もオイシイ。シリーズ追いたいと思います。2010/07/16
錯乱坊
2
本の奥付を見ると2004年2月27日初版となっているので2004年か5年に読んでいるはずなのに全く記憶になかったので再読しました。短めの長編なのにいたるところに伏線とミス・ディレクションがちりばめられていて油断のならない作品に仕上がっています。ゲーム3部作の第1作と言うことで、将棋・トランプと続くのですが、囲碁はそれなりの腕ですが将棋の方は駒の動かし方も怪しいので続編2作は未読です。近いうちに挑戦できればと思っています。2020/06/03
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