クリスティー文庫<br> 死の猟犬

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クリスティー文庫
死の猟犬

  • 著者名:アガサクリスティー【著】/小倉多加志【訳】
  • 価格 ¥1,078(本体¥980)
  • 早川書房(2012/05発売)
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  • ISBN:9784151300554

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内容説明

ベルギーの小さな村に侵入したドイツ兵士を原因不明の爆発で吹き飛ばしたのは、村で聖女と評判の修道女であった。超人的な行為を起こした彼女は、やがて「死の猟犬」という奇妙な話を始める……。超自然現象とそれに絡む犯罪を描いた短篇集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nuit@積読消化中

113
【再読】シロマコ…わたしを動かす日本の霊(笑)。ミステリーの女王クリスティによる幻想怪奇をテーマとした異色短編集。超自然現象や降霊会、心霊に奇術師と盛りだくさん。そして謎解きする精神分析医など、何度読んでも面白い。クリスティの世界観で読める幻想怪奇ものはもう堪りません。そして特筆すべきは巻末の風間賢二氏の詳しい解説!これを読むだけでも本書の時代背景やら、非常に分かりやすくお勉強できるのでお勧めです。2020/03/15

MICK KICHI

99
<マンスリー・クリステイー> オカルトや神秘主義に材を得た異色短編集。死の猟犬◎ 第四の男◎ ラジオ◎ 検察側の証人◎ 超自然現象の発現が意表をついたまま投げ出される表題作。多重人格の女性に纏わる悲劇にアガサの性を感じる「第四の男」パタリロ好きなら「マリネラの吸血鬼」でのリスペクトが大騒動になった「ラジオ」この当たりが秀逸だった。「検察側の証人」は純然たる法廷物だが、結末はある意味ホラーより驚愕する恐ろしさ、インパクト絶大な傑作。2019/05/26

chantal(シャンタール)

95
【第137回海外作品読書会】オカルトカラーに満ちた短編集。降霊界とか、霊魂とか、幽霊とか、そんな超常現象にまつわる短編ばかりで、なかなか面白かった。最後までほんとにオカルト的なものもあればオチがあると言うか、タネや仕掛けがあるお話もあった。クリスティにしては珍しい作品。最後の「SOS」と言う話の結末が私のこの鈍い頭では理解出来なかった。あれはどう言う意味だったのだろう?疲れて眠い中読んでたからかしら。明日、頭がもうちょっとハッキリしてる時に読み直してみるか😅2019/07/13

藤月はな(灯れ松明の火)

94
本当は「日本の夏は、やっぱり、怪談 洋編」に参加予定も心身ともに優れずにタイムオーバーしながらも再読。この作品集の恐ろしい所は不可解な状況の原因やそれが何を表すかをはっきりと言及されない事にある。明確に明かされない事が読者の各々の想像を掻き立てる。その尤足るものが「アーサー・カーマイクル卿の奇妙な事件」だ。また、暖かな印象のある「ランプ」も見方を変えれば、ホラーなのだ。何故なら、祖父もジェフリーも自然に受け入れている分、現実的に物事に対処してきた自負がある母親には恐ろしい状況であるから。2021/08/05

Kircheis

75
★★★☆☆ ポアロもミス・マープルも1話も出てこない短編集。 ミステリーというより怪奇小説風の話が多い。 こういうのもありだとは思うが、やはりクリスティはミステリーの女王だし、謎解き要素があった方が好みである。 有名な「検察側の証人」が、やはりトップクラスの面白さだったが、どんでん返しのある「赤信号」や王道の怪奇小説である「アーサー・カーマイクル卿の奇妙な事件」も良かった。2018/10/21

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