富士見ファンタジア文庫 DEAR DIARY 寝起きの悪い定休日

著者名：新井輝【著者】/久瀬たかし【イラスト】/季遊月あすか【本文イラスト】

KADOKAWA（2014/12発売）

• ISBN：9784829162446

内容説明

貴博は悩んでいた。つきあっている彼女である和美がなかなかHを許してくれないのだ。すれ違いが原因でギスギスする二人の関係を取り持とうとする正吾だったが、今度は自分と秋葉の間でぎくしゃくしてしまう……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[J・Kaiyou3426]

読了。今までと違って特に事件も起きたりしないが、それはそれで有りかな。今回は一人一人の悩みやキャラクターの内面について描かれており、今までスポットライトが当たって来なかった人物に焦点を合わせて書いていたりと結構好き。 続編が出ていないのは、少し寂しい気もするがもったいないと思う。

2015/05/31

[ゲシャン]

誰が死ぬわけでもない、そんな番外編短篇集。トーカの世界は置いておくとしても、時間は無情に流れて、それぞれの関係は否応無しにも変わっていくっていうことが感じられる話でした。ちなみに本作以降このシリーズは残念ながら出版されておらず、作者さんに聞いてみたところ出す予定はないとのことでした(;_;)

2014/01/14

[tuppo]

やっぱroomと照らして読むと面白い。「その人が大切だって思うことを大切にしてあげたいって言うのが、私は愛なんだと思う。そして、それがお互い噛み合うことが愛し合ってるってこと」

2014/03/18

[tuppo]

『Room No.1301』の習作で、なんちゃって人生論の大盤振る舞い。短編集なんで各主張ごとに作者が一番適当と思える状況を設定している。人生論の内容はどーでもいいとしてその状況設定が本当に適当かどうか自分で判定するのが楽しい。前半三作はぶれてんなぁーとか。『嘘とホントと、やはり嘘』は良い具合とか。また、このなんちゃって脱構築人生論は全部Room No.1301でも語られるのでそれと比較するのも割合楽しめた

2012/07/28

[永山祐介]

超然としすぎてる主人公は相変わらずだなあ。そんな「良い人」しててどーする、という気がしなくもない。正吾の場合、努力してやってるんじゃないあたりが致命的。

2004/02/11