内容説明
イラク戦争とは何だったのか、その占領に追従する自衛隊派兵は、日本に何をもたらすのか。さらに北朝鮮による拉致問題、長引く不況……混沌の本質を思想界の巨人が喝破! 日本人と世界の行方が一読で鮮明にわかる。
目次
1 「拉致」異論
2 「金正日」異論
3 「アメリカ」異論
4 「石油問題」異論
5 「軍事力」異論
6 「不況」異論
7 「景況判断」異論
8 「国家と個人」異論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マッピー
9
「ならずもの国家」と、きつい物言いのタイトルだけど、返す刀で日本をも斬る。 ”国家なんて自国の国益を優先的にかんがえるものです。したがってアメリカが自国の国益に反してまで日本を守るはずがない。” 同盟を結んでいるからと言って、全て言いなりになるのではなく、自国の意見をきちんと表明するべきと言う。 当然だよね。それが独立国家というものだ。 〝国家は宗教の最終形態です。大昔からある宗教をつぶそうなんてことは原理的に無理なのです。” そうか。 国家って宗教と、そして土地だね。 2016/11/05
ピラックマ
1
小泉首相の頃の世情雑感色々。なんか遠いことのようにも感じるなぁ、なーんも変わってないし悪化の一途。吉本さんのナタを持ってしても叩き切れない閉塞。それでも生きていくのだ~明日も2010/09/26
sansirou
0
2004年に出版されているので、ちょっと時代が古いけど、なかなか面白く読みました。国家は宗教の最終形態というのは、これから考えないとなかなかわからないけど、結構細部にわたる考えがあちこち見受けられて、勉強になった2016/10/08
在賀耕平
0
切れ味はいまいち。次は小林秀雄をよんでみようかと。2011/03/02
Stuka
0
16年前の時評にケチをつけるのもアンフェアだからしないが、吉本隆明も案外普通のおじさんだったんだなと思った。2020/12/14