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内容説明
上海が九〇年代に急成長したのはなぜか。
上海は古来、漢民族が定住する中央の大陸世界と、貿易が盛んな南方の海洋世界とを繋ぐ、文明の交差点だった。
本書は、その歴史をひも解き、人材や資本が流入する街と人の魅力を探る。
ホームレスの身から巨万の富を築いた浙江商人。
企業の生産拠点を移しつつある台湾人。
租界時代さながらに進出する外国資本…。
外来文化を取り入れ、ボーダレスなネットワークを築く上海人。
その開け放たれた可能性を気鋭の中国研究者が読み解く。
目次
第1部 上海という街の生い立ち(Viva Mexico! 心やさしい簒奪者たち 上海の基礎知識 上海の「建国神話」 大陸中国と海洋世界のはざまで ほか)
第2部 日本のおのぼりさんから上海人もどきへ(我々の留学生活 上海人 上海近影)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ishida Satoshi
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読了。昨日、仕事で上海の話題があったので勉強がてら読みました。新書ですが分厚く、急速な発展と変貌を遂げてきた中国の異端児上海を読み解きます。東アジア経済の拠点が形成されるまでの歴史、そして時の政権や中国特有の中華思想の作用による発展と停滞、筆者の留学体験談、政治や文化の動向などを交えながら資本と多くの人が交じりあう魔都上海の魅了を探ります。ホームレスから巨万の富を築いた浙江商人、租界時代に進出してきた外国資本など、様々な外来文化と人を今なお取り入れ続ける上海。今朝上海滩写真(上海近影)を知ることができ、そ