クリスティー文庫<br> ブラック・コーヒー

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クリスティー文庫
ブラック・コーヒー

  • ISBN:9784151300653

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内容説明

来客の一人に重要書類を盗まれたと知ったエイモリー卿は、寛大にも灯りを消しているあいだに書類を返せば罪に問わない、と宣言した。そして、灯りがついた時、卿はコーヒーにはいった毒で殺害されていた。そこへ卿に招かれていたポアロが到着するのだが……。クリスティー初のオリジナル戯曲。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こーた

183
戯曲2篇。表題作はポアロもので、クリスティーのはじめて書いた戯曲だそうだ。ポアロのエッセンスがぎゅぎゅっと詰まっていて、この元ネタはあの小説かな、などと考えながら読むと愉しい。戯曲は演じられるのを見てこそで、読む小説とはちがう、と云うのがはっきり意識されているとかんじる。それが分かってもなかなか書けないものだけど、クリスティーは飄々とやってのけてしまう。「評決」は読んでも(読んでこそ?)愉しい心理劇。関係性の巧みさよ。ゾクゾクする。けど興行的には失敗だったそうな。今ならヒットするんじゃないかなあ。2023/06/28

chantal(シャンタール)

91
【月一でクリスティ】成都からの帰りのフライトが1時間以上ディレイ、飛行時間も当初の予定より長くまるまる3時間以上、おかげで一冊読み終わってしまった。戯曲版は詳細なト書きをちゃんと読んで、その場面を想像しながら読まないといけないので、ちょっと大変。表題作よりも、もう一つの「評決」が面白かった。女学生のヘレンにイライラ💢いるよねぇ、こう言う図々しい女が!そしてカール!いるよねぇ、こういう優しさと優柔不断を履き違えてるバカな男が!そして、名前は出てこなかったが実は活躍したあの人!絶対あの人の事だよね😁2021/07/10

カムイ

46
【アガサクリスティ文庫第37幕】今回は戯曲の作品でした。小説とは違い戸惑いながら読書でした。舞台設定を思い浮かべながら役者を配置し、また演劇を観ている光景で、戯曲の楽しみかたはカムイなりに読んだ。二編の戯曲は対象的でしたが【評決】はクリスティーの戯曲に対しての意味合いが上手く現れている。2023/07/22

優希

40
戯曲もの。表題作は小説の方を先に読んでいたので、情景とかにすぐに馴染むことができました。個人的にはもう1編の『評決』の方が好みかもしれません。ミステリーではありませんが、心理ものとして読むと面白いです。小説も良いけれど、たまにはクリスティーの戯曲も読んでみたくなりました。2023/11/26

Tanaka9999

30
戯曲集。「ブラック・コーヒー」と「評決」の2編。「ブラック・コーヒー」は登場人物の事情がいろいろと露見することによって迷わされる。その辺は小説と同じか。「評決」は人間関係が焦点。上演されるのを見たら違うのかもしれないが、イメージがつかみずらかった。ラストシーンも悪い意味で意外だった。戯曲集だがト書きとかをみれば小説とあまり変わらないか。2019/03/24

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