内容説明
「10円玉を持っていないか」謎の言葉を言い残し、クラブ経営者が殺された。彼には麻薬取引の疑惑が…。この不思議な事件に挑戦するのは、小笠原諸島から初めて都会にやって来た天地龍之介!IQ190の頭脳とちょっとズレた感性で解決する、痛快名推理集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
88
天地龍之介シリーズ第1弾、7作の短編集。IQ190の天才龍之介が科学知識を活用して、事件を解決に導く作品。ワトソン役に従兄の光章、光章の彼女の一美と、さらりと程好いキャラが周りを固める。龍之介は天才と言っても、小笠原諸島から初めて都会に出てきた純粋培養の様な人柄で、穏やかで天然ボケが好感度大である。解決に使われる知識も、ずば抜けて難しいものではなく充分に理解出来るのが良い。どうやら短編の根本に大きな謎が埋まっている様で、今後少しずつ展開すると思われる。軽く読むには最適で、柄刀氏のイメージが変わった作品。2019/06/25
たち
33
内容はあまり現実的ではありませんが、だからこそ面白いと思いました。純粋に不思議な事件を楽しみ、そして龍之介の推理に感心しました。龍之介と光章のコンビもいい感じなので是非、続編も読みたいです。2019/02/14
coco夏ko10角
20
天地龍之介シリーズ、7つのお話収録の短編集。これが第1弾なのよね。ようやっと。龍之介は小笠原諸島から出てきて殺人事件ばっかやね。龍之介と光章、最初こういう感じだったんだなぁ。2020/07/06
モルワイデ鮒
14
とぼけた天才・天地龍之介が、祖父の旧友を探してフィリピンへ行くまで七つの事件を解決し、不意にいいことをボソッと言う。事件に遭遇し過ぎだが面白いのでかまわない。天才の推理に「そうなるわけか。…なるんだろう、たぶん」ってなるところも。従兄弟の光章とその恋人(?)一美とのやりとりも楽しい。ほぼ一編ワンアイデアで、トリックをスッキリ楽しめる。2022/07/10
lucifer
12
天地龍之介シリーズ1作目の連作短編集。小笠原諸島で祖父と暮らしていた龍之介は、祖父の死をきっかけに後見人の元へ行くため都会にやってくる。そして、一時の落ち着き先として頼った従兄と後見人の行方を探すために行った先々で事件に見舞われる。島育ちゆえに世間知らずで純粋、だけど専門分野の話になると止まらない龍之介は一見、頼り無さそうだが、事件をIQ190の頭脳と知識で解決していく様子は格好いい。コメディ色強く、文章も全体的な雰囲気も軽めなので読みやすく面白かった。2022/05/16
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