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内容説明
父は二年前に自死を選んだ。真実子は、父の死因をだれにも言えず、自責の念を抱えながら、生きる意味を見出せずにいた。残された兄妹を思うあまり、母は過干渉になり、ふたりの関係は限界に来ていた。夏、丹後のおっちゃんから連絡が入った。民宿を手伝ってほしいという。民宿『わが家』で知りあう人たちは、真実子に、生きること自体にこそ、生きる意味があることをやさしく語るのだった。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふくぷく
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人生は織物みたいなもの。織物は裏だけを見ながら織るから、なんの模様かさっぱりわからなくても、手抜きせずに一段一段正確に織っていけば、ちゃんと一枚の絵が仕上がる。人生も、今身の回りで起こっている出来事の意味はさっぱりわからなくても、それも絵の大事な一部分…。つらい出来事から前に進めずにいた少女と、周囲の人たちとのあたたかな繋がりを描く。2012/06/30
にま
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2年前に自死してしまった父。過干渉の母の前で、本音が言えずにつらい思いを抱えている麻実子のもとに父との思い出の民宿から手伝いの依頼が・・。民宿『わが家』での様々な出会いが麻実子の心に温かなものを運んできます。さりげないタッチで大切なことを伝えてくれる一冊だと思います。2009/05/09