角川文庫<br> 幻の女

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角川文庫
幻の女

  • 著者名:香納諒一【著者】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • KADOKAWA(2014/11発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041911044

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内容説明

弁護士の栖本は五年ぶりにかつての恋人、瞭子に会い、未だに彼女を忘れられない自分を知る。ところがその翌朝、瞭子が刺殺されたという連絡を受け、彼女の本当の過去を追い始める。日本推理作家協会賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

108
5年前に去った女性が突然現れ、翌朝殺害される。しかも 別人だった…という設定はミステリの王道だが、著者の文章に込めた想いのようなものが 伝わってくる良質なミステリである(1999年このミス国内第6位)2010/09/18

タックン

72
日本推理作家協会賞受賞作。正統派ハードボイルド。突然再会した昔の女が謎のメッセージを残したまま殺されて調べたら戸籍が別人で幻の女に・・。さらに調べるとその裏にはお決まりのいろんな策略が・・。主人公が1人の女のために仕事も投げ打って調査にあけくれる姿が女々しいという感想が多いけど男って女性より女々しいかもなあ?主人公は表の社会で力のある弁護士だけど裏の社会の力の前ではその力も限界が・・・。まざまざと法ではどうしようもできない裏の力ってやつを思い知らされる物語だな。2014/01/23

タックン

62
再読。確かに長い。でも、その年の推理小説協会賞受賞作なので読み応え十分です。弁護士のが主役のハードボイルは珍しいし、法の番人の弁護士に真相を究明させることで、法による解決の難しさ・虚しさを示しているが最後は法による解決を果たさせている。この小説はある意味、松本清張の砂の器みたいな1人の女性の大河小説みたいな感じになっている。男は女々しくて子供だし、女性は強かって改めて思った。登場する女性3人の健気さに共感を覚える。幻の女の人生に哀しさを覚え、最後の手紙に涙が止まらない。長いですがぜひ読んでみてください。2021/02/12

ちょこまーぶる

50
誰もが思う長かったなぁ~と呟いた一冊でした。でも、ダラダラとした内容では無くて、とても楽しく読み終えましたよ。弁護士の元彼女が他人の人生に成りすまして生きていてその謎の解明と共に地方都市の政財界の闇に飲み込まれていく話ですが、次々と現実が明るみになってくるにしたがって、次はどう展開していくのだろうかという想いでワクワクが継続しましたね。それにしても、この弁護士さんの粘り強さと言ったら愛していた女性への良い意味の執着何でしょうかね?自分だったら闇の輩にボコボコにされた時点で撤退ですね。でも、面白かったです。2020/08/07

gonta19

36
2011/5/13 Amazonより届く。 2013/1/31〜2/4 第52回日本推理作家協会賞長編部門受賞作。正統派ハードボイルドである。他の方の感想では、何故そこまでこだわるのか理解出来ない、というコメントも多々あるが、私はあまり気にならなかった(ハードボイルドは男のセンチメンタリズムを刺激するからか?)。確かにちょっと長すぎるが、後半のたたみかけは見事。最後の数ページ(未読の方のためにぼかします)はやられます。2013/02/04

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