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内容説明
徳川幕藩体制に組み込まれることなく、一匹狼として生きた宮本武蔵に対し、新体制のなかで柳生新陰流を生かす道を見出し、惣目付の役職を得、大名にまでなった柳生宗矩。本年の大河ドラマ「武蔵」後半最大の山場は、この武蔵と宗矩の対決である。戦いの結果がどうなるかはドラマに譲るとして、武蔵のように孤高狷介な道を歩むより、宗矩のように組織と折り合いをつけながら自己実現することこそ、多くのサラリーマンが望むところではないだろうか。本書は、そんな組織人に贈る生き方指南の書である。組織の中に身を置きながらも「やりたいこと」を貫く方法は必ずある、という著者の願いが、柳生宗矩の生き方から様々な教訓を導き出した。「チャンスは自分でつくり出せ」「不遇時の支持者には恩を返す」「トップの信頼は皆におすそ分けする」等の言葉に目を開かれつつ、現代にも似た「激変の時代」を生き抜いた柳生宗矩の人生をも追体験。欲張りな読者にうってつけの書。
目次
序章 今なぜ柳生宗矩なのか
第1章 イチかバチかの大いなる賭け
第2章 転機となった関ケ原合戦
第3章 地盤と看板を手に入れる
第4章 秀忠・家光時代の生き延び方
終章 大名への道
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takehiro
1
柳生十兵衛の父、宗矩。剣術も凄まじいけど、むしろその処世術が凄い。2013/12/31
Tomohisa Fujita
0
“やりたいこと”を“やらねばならないことに”する為に、時代の流れを見極めて、その価値を昇華させる。戦争のない平和な時代を作るために、剣術をどのように活かしていくか。剣禅一致、剣政一致と、別々のものの抽象度をしっかりと上げて捉える思考力は、表面的な事象に振り回されがちな現代に、改めて必要とされている事ではないかと思う。柳生宗矩の魅力もさることながら、若い宗矩に家康の兵法の指南役になるステージを与えた父・石舟斎、若い頃の沢庵に宗矩の禅の指導役を務めさせる希先和尚の器の大きさも魅力的だ。2012/05/25
denken
0
剣豪というか政治家だった。2012/04/22