内容説明
歴史小説第一人者の端然たる名随筆集。小説家の静かなる日常。幼い頃の下町・日暮里での暮らしから病気の事、締め切りよりも早すぎて編集者が戸惑う原稿の話。卯年生まれは口がうまいと言われ憤慨するかと思えば浅草の小料理屋で、罪のない嘘をつく。「エッセイは、小説を書く私の素顔である」という歴史小説の第一人者が、日常から掬い上げた事柄をまとめた上質の随筆集。(講談社文庫)
目次
下町日暮里商家の生まれ
私の小説作法
にが笑いの記憶
史実を究める
旅と一献
心に残る人々
講演
1 ~ 1件/全1件
- 評価
日本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
shizuka
65
吉行淳之介さんの才能を高く評価しており、文章の中にキラリと光る一文があるなら、それはもう名著なのだとの至言にはいたく感心した。淳之介さんに基次郎の面影を見出していて、私は感じたことなかったのでまだまだだなあと実感。数多くの著作の裏話、既読本も未読本もどちらも楽しめた。「海も暮れきる」の尾崎放哉についての話は新たな発見あり新鮮だった。再読決定。未読の「アメリカ彦蔵」や「日本医家伝」など、もうエッセイを読んだ瞬間から読みたくなってしまった。この求心力たるや。うずうず。吉村さんの本はどれもわたしにしっくりくる。2016/11/13
バイクやろうpart2
63
吉村昭さん作品9冊目です。初めてのエッセイ集です。いつも、吉村さんの小説を読む時は 姿勢を正し、心して読む‼️って感じでしたが、この度は肩肘はる事無く、すぅ〜っと入れました、吉村さんの人となり!、これまで読んだ作品の生い立ち!を知る、いい機会になりました。このエッセイ集を読んで、その実直なお人柄を感じ、益々、読んでいきたい!と思った次第です。2018/06/21
キムチ
59
kindleにて再読。氏の人柄、文章技巧と美しさの本質を一気に掴み取れるのはたまらない。「悪い」と言いつつ筆者には好きな癖というのはミソ。成育記~ペンを執るに至った回想は結核という業病が大きく影を落としている。して編集者、同業者との付き合い 執筆取材の長い日々・・そこで見聞きした事象事物神羅万象が作品の血となり肉となって行っているのが見えてくる。「関東大震災」で聞いた吉原花魁∼折り重なった池の中の修羅場。定説化されたものではなく知識そのものを得てよかったと述べるのは氏の作品の髄の一つ。坑道~掘削する際の2025/09/21
こばまり
58
平成5年に小豆島で行われた講演「尾崎放哉と小豆島」が収められていると知り、手に取る。他にも読みたい本が芋づる式に増えてしまう。老後は山本周五郎読破が夢であったが、氏の作品読破も誓う。2019/06/21
KAZOO
39
吉村さんのエッセイです。吉村さんのは日常のものも楽しいのですが、特に歴史や文学者などに関するエッセイは楽しみです。今まで知らなかったさまざまなことがよくわかります。ご自分の作品関係などについても苦労話のようで読んでいてほほえましくなります。2014/10/28
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