内容説明
ロンドン発の列車の座席でふと目をさましたミセス・マギリカディは窓から見えた風景に、あっと驚いた。並んで走る別の列車の中で、まさに背中を見せた男が女を締め殺すところだったのだ……鉄道当局も警察も本気にしなかったが、ミス・マープルだけは別だった! シリーズ代表作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
487
私的に評価の難しい作品。ルーシーの登場は楽しいし、犯人も意外性がちゃんとある。反面、狙いかもしれないが『書斎の死体』以上にタイトルと内容のイメージギャップが大きく、オリエント急行~などの名作をものにしているクリスティだけに、それが少し失望につながってしまう。あとは犯人指摘への筋道の弱さ。ヒントとなるのはカレーへの毒の混入経路くらいで、それすら確定的なものでなく、他作品と比較しても”推理”として弱く感じた。そもそもラスト、ああいう引っ掛け方をするのならば、最初からそうしていれば良かったのでは?という疑問も。2018/03/26
射手座の天使あきちゃん
252
ミス・マープルシリーズの7作目です。 並走する列車で行われた絞殺事件を目撃した友人の話を聞いて調査に乗り出したミス・マープル それにしてもスーパー家政婦ルーシー、どんだけ凄いねんな! それと椅子に座ってるだけで被害者と犯人の関係がなぜ分かったん、ミス・マープルは??? 久し振りに大阪弁でのコメントになりました <(^_^; 2022/05/29
Kircheis
198
★★★★★ あるお婆ちゃんが、隣で走る電車内で殺人が行われているのを目撃し、それを友人のミス・マープルに相談したことから始まる物語。 特に大きなトリックは無いが、推理の手助けとなるヒントも少ないので、何故マープルが真犯人を見抜いたのか不思議(自分は全くノーマークでした笑)。 しかしそれを差し引いても、マープルの助手として活躍するルーシー嬢の魅力もあってかなり面白い作品になってると思う。 最後ルーシーが選ぶお相手は、セドリックに1票(*^o^*)2019/02/11
Tanaka9999
122
並走する列車での殺人事件を目撃する。何か他の小説で見たような。シャーロックホームズかも。ホームズは列車ごと消滅っだったかな。それはともかく、犯人の目星はまったく立たず。ミスリードさせる方向にしか進まないから仕方がないか。少しっだけ読み直したがさっぱりわからない。 2019/06/14
MICK KICHI
109
<マンスリー・クリスティー> スーパー家政婦ルーシーの登場が何といっても魅力的。そしてクラドック警部の味のある捜査ぶり。この2人の活躍にミス・マープルが影で指令をだす諜報もののような楽しさ。そのおかげで真犯人を容易にたどり着けなくするクリスティーの巧妙なテクニックに最後まで引っ張られる。完全に手中にハマってます。「単純な事よ」まさにそうなんだけれども...。3月に放映された天海祐希主演のドラマ版も鑑賞しました。なんで草笛光子さんをメインにしないのか甚だ疑問。タイトルも「パディントン」のままじゃ視聴者に失礼2018/11/23
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