文春文庫<br> 酔って候

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文春文庫
酔って候

  • 著者名:司馬遼太郎
  • 価格 ¥621(本体¥565)
  • 特価 ¥497(本体¥452)
  • 文藝春秋(2014/12発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167663100

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内容説明

幕末の混迷期、なすすべを知らない三百諸侯のなかで、自らの才質をたのみ、また世間の期待を集めた賢侯たちがいた。土佐の山内容堂、薩摩の島津久光、伊予宇和島の伊達宗城、肥前の鍋島閑叟。「藩主なるがゆえに歴史の風当りをもっともはげしく受け、それを受けることによって痛烈な喜劇を演じさせられた」(「あとがき」より)彼らを題材に、著者ならではの視点で幕末を探る短篇連作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

101
自らを鯨海酔候と称した容堂候と言えば切れ者で豪胆ながら方針の豹変ぶりから怖い上司というイメージがあった。仕えた部下は散々肝を冷やしたと思う。そんな彼の若い頃からのエピソードが描かれ、酔狂な一面の根となる歴史主義と韓非子の思想からくる苦悩が見えてくる。なるほどこれは酔わずにおれようかという姿と思えた。他の3諸侯も独特な味を持ち、肥前の閑叟候の突っ走った感が凄い。ただ彼らは殿さまであり、激動の時代でもその範囲から外れなかった。最後の殿さまによる人生に酔った喜劇とも悲劇とも思える物語が何とも印象深く感じられた。2019/10/21

Die-Go

97
再読。「酔って候」(土佐藩 山内容堂)「きつね馬」(薩摩藩 島津久光)「伊達の黒船」(伊予宇和島藩 伊達宗城)「肥前の妖怪」(肥前藩 鍋島閑臾)の幕末の藩主達を描いた四編の短編集。幕末においては西郷隆盛や坂本龍馬、新選組など家臣団の活躍が目立つため、どうしても裏方に回りがちな藩主達。ところがどっこい、この物語の主人公達は幕末の主役たりえるなかなかの個性派揃い。しかし、その個性が悲しくも喜劇的であったのが、読んでいて切なかった。★★★★☆2016/05/02

壮の字

72
【最後の将軍(と列侯)】面白くないところが一行もない。①「酔って候」②「きつね馬」③「伊達の黒船」伊達宗城(宇和島)④「肥前の妖怪」鍋島直正(佐賀)。初読のときは、後二篇のあまりの面白さに前二篇の感触が一掃されてしまってた。今回は逆から読む。④→③→②は島津久光(薩摩)というより主人公は大久保か。①は山内容堂(土佐)、三か月ほど江戸を読んで親しんだいまこそ、自棄酒に酔う容堂のやるせなさがよくわかり候。春嶽と慶喜と一緒に明治をつくりたかった。結局は官軍の東征を支持してしまうところもまた、殿様よな。2019/12/06

こきよ

64
四者四様、時代の変革期に足跡を残したお殿様達。やはり山内容堂の無頼ぶりが他の賢候を霞ませる。さては生まれた時代を間違ったか…2015/07/20

壮の字

64
それぞれの物語の時制が微妙に重なりあう。同時代の4藩を題材にした短編集。表題作の土佐藩、そして薩摩藩は他の作品でもおなじみの話だが切り口が藩からの視点になっており藩主の人間くささに触れることができる。宇和島藩、佐賀藩は幕末モノでは地味な存在であるだけに興味ぶかい作品でした。島津久光をあれだけみじめに描くぐらいなら、主人公を斉彬にしたほうが、後半2作品の技術立国へのながれで面白かったんじゃないかな...とか思わないでもない。2015/06/03

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