内容説明
恋人の上条アキが若い男と婚約、涙をこらえながら釣部渓三郎に別れを告げた。北アルプスの孤峰・餓鬼岳への〃お別れ山行〃を突然襲った猛吹雪――10日間のビバーク後、二人はピッケルを胸に突き刺された男の死体に出合ってしまう! さらに多摩川で、南八ガ岳で起こる新たな殺人……。釣部は、それらの事件を繋ぐ一本の線を鋭く見抜く! 迫真の本格山岳ミステリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aquamarine
3
図書館で何気なく手に取った本でしたが、山岳ミステリというジャンルだそうで、山に関してはコミック「岳」程度の知識しかない私でも楽しめました。山というものが一種のクローズド・サークルのような感じで、冬山だと足跡とか…本格ではなくても馴染みやすかったのかもしれません。釣部渓三郎シリーズだそうで、彼の人間臭さもなんだか好もしいです。機会があったらシリーズの別の本も読んでみたいと思います。2012/05/01
fumika3003
1
山岳ミステリーで燕岳だわーいと思って読んでみたが、想定される読者層じゃない感がやばかったぞ! 太田氏の時代小説読んだ時はこんなに齟齬を感じなかったので不思議な感覚。ありそうでテンポのいい会話だとか頭使わず読めるところはよい。2020/01/27