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内容説明
本書の著者は、改めていうまでもなく、「頭の体操」で一世を風靡した多湖輝氏である。多湖氏は、「頭の体操」によって、売れっ子心理学者となったが、じつは氏にはもう一つの顔がある。それは、千葉大学付属小学校の校長を務めた、教育者としての顔である。本書は、その「教育者・多湖輝」と「心理学者・多湖輝」の両面から、子どもをよい子に育てるための「しつけ」について書かれたものである。したがって、100項目に及ぶ「しつけのヒント」の一つ一つは、子どもの心理を上手く利用した、効果的なものばかりである。たとえば、転んで痛がっている子どもには、「痛かったでしょう」ではなく「痛くないわね」と応じる。重大な注意ほど、ふだんより低い声で応じる。存分にマンガを読ませれば、マンガを読まなくなる、といった具合だ。よい子を育てるにはちょっとした工夫が必要なもの。子育てに悩むお父さん、お母さんに贈る「しつけのバイブル」である。
目次
第1章 親の言うことを素直に聞かせる10の知恵
第2章 我慢することを教える10の知恵
第3章 いい生活習慣を身につけさせる10の知恵
第4章 世の中のルールをわきまえさせる10の知恵
第5章 依存心・甘えを断ち切る10の知恵
第6章 自分の頭で考える習慣をつけさせる10の知恵
第7章 子どもに自信をつけさせる10の知恵
第8章 子どもの創造性を育てる10の知恵
第9章 言われなくても勉強するようになる10の知恵
第10章 なまじのことではへこたれない子にする10の知恵
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
眠たい治療家
30
どんなことにも正解がないこともあるだろう。その中で『しつけ』もそうなのかもしれない。教科書があって正解がある訳でもない。そんな中で『しつけ』の一つの提案、あるいはアイデアとなる本書。心理学・発達心理学などの実験結果を踏まえて、子供の特性や心理を解説しながら、子供のよりよい成長への手引が書いてある。しつけは子供でなく親が行うモノ。親が子供を上手くコントロールして、特性、才能を引き出してあげないといけない。『しつけ』は子供だけではなく、親自身をコントロールすることでもある。もっと読まれてもいいと思った良書。2010/09/03
roomy
23
もっと早くに読んでおきたかった〜。今や息子は19娘は16。笑 でも他人からいい子だねって褒めてもらえるからきっとまっすぐ育ってくれたとは思う。今からでも物の言い方は参考になるかもね。ライブラリー本。2016/07/04
ユウキ
2
色々思うことはあるが、これは使えると思ったことのみメモ。 ①『なぜなぜ』には『もし』で反問してみる。子供の何気ない質問に、すぐ答えてしまうのではなく、子供の疑問の正体を子供自身に、よりはっきり認識させ、自分自身で答えを発見できるように導いてやる。その時、有力な武器になるのが「もし〜なら」の逆質問。「どうして、夜眠らなきゃいけないの?」に対しては、「もし眠らなかったら、どうなると思う」と問い返してやる。 ②『何をせよ』ではなく『何からするか』を問う。2024/03/21
たけちゃん
1
いいね👍2013/06/09
yuzuha
1
心理学からの考え方は参考になりました。あまり過保護にせず自立心をもたせ、自分で考えさせる事が必要なんですね。これからの育児に参考にさせていただきます。2011/05/17