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内容説明
古今東西より選ばれし知の巨人たち149人を評じた松岡遊学の原点。伝説の雑誌「遊」より生まれた渾身の著。II巻ではユイスマンからマンディアルグまで。
目次
立ち上がった百科聖書群―ジョリス・カルル・ユイスマンス
脳のためのトポロジー―フェリックス・クライン
世界電子主義派―ヘンドリック・アントン・ローレンツ
方法を喚起する民族学―ジェームス・ジョージ・フレイザー
ハイエナの錯乱―ジャン=ニコラ=アルチュール・ランボオ
機会と消息のアナキズム―オスカー・ワイルド
宇宙服の中の重力―コンスタンティン・ツィオルコフスキー
量子のゆるい因果律―マックス・プランク
ああランマ・サバクタニ―ジュール・ラフォルグ
延長的抽象化をめぐって―アルフレッド・ノース・ホワイトヘッド〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
12
伝説の雑誌「遊」第一期に『存在と精神の系譜』として出した特集企画から正剛さんの執筆した古今東西の哲人に関する文章だけを編集した人名辞典後編です。この時著者31歳。流石本の化け物、客観的事実とそこから飛躍する思考形態のエッジィな事!マリー・キュリー(キュリー夫人)が唯一、一人で2回のノーベル賞受賞とは知りませんでした。また当時存命中のホルヘ・ルイス・ボルヘスに手紙を出して(失明中でしたので側近が読んで代筆)返事を貰っていたとか、凄すぎる。アートが好きなので、ダリ、デュシャン、エルンスト、キリコ等楽しかった。2023/12/10
白義
6
それにしても圧巻なのは142人の人選もさることながら、それを描く多彩な文体、視点の数々だ。確かに著書をよく読んだ人、事典的になら知っている偉人が本書にはたくさん出てくるんだけど、それらが全て本書では異人になり、誰一人として知ってる人がいないと思ってしまう。それらが織り成す知の百科全書的万華鏡に眩惑されるが、しかしやはりこれは圧倒的な面白さと同時に、オカルトの領域に踏み込んだ危険な著作とすら感じてしまう。既存のありとあらゆる知を取り込みながら、それらを破壊し混合する超知、神秘の試みと呼べるだろう2012/02/28
greenman
4
あれからさらに一冊強のノートを出して、ようやく読むことができた。「遊学」を全体としてみると茫洋とした雰囲気が紙面に漂っていて、内容の濃さと次々に編集するセイゴオ先生独特のリズムを存分に楽しむことができるだろう。しかしセイゴオ先生が書くひとりひとりを見ていくと、「遊学」の姿が変わってみえるのだ。そう、プリズムに反射する光のように。実はその茫洋とした中にも、本流とも言うべき筋が貫かれているのだ。それは「存在・存在学(ontology)」だ。すべての項目に関わっているわけではないけれど、「存在」は重要なテーマだ2012/03/26
うりぼう
2
あなたが、苦痛。岡が2つにショウが2つ。お父様は、シャレ好き。2004/02/28
坂田 哲朗
1
取り上げた一人ひとりの各章の味わいが違っていて面白い。遊んでいる感じ。女たちの根こぎ ─シモーヌ・ヴェイユ では「ヴェイユは、成算がないからといってそこで背を向けるのではなくて、その成算のない先にあるかもしれない「無」に向かってみたらどうかと、このことを勧めるわけなのだ。「脱創造」とはこのことだった。」と言っている。そのあたりのところ、難しいけれど分かりたい。2015/08/23
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