内容説明
浅見光彦、謎の光芒と髑髏(どくろ)を追い九州へ。人目を避け暮らしていた男が消え、美人モデルが続いて消息を絶った。男が隣人に託した桐箱には、黒い石をかみしめた髑髏が。のこされた言葉「不知火(しらぬい)」を追い、浅見光彦は九州・八代(やつしろ)に向かう。かつての炭坑町に秘められた、20数年前の血塗られた事件の真相とは。壮大に叙情豊かに描く文芸ミステリー。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こら
26
病院本シリーズ。浅見光彦ものは初めてでした。九州不知火海を舞台に、箱から発見された頭蓋骨から過去の犯罪や人間模様が浮かび上がってくる。TV等の浅見光彦ものとは少し毛色が違うかと思ったが、自分が知らない高度成長期の暗部が描かれ興味深かった。2020/12/31
roomy
22
これまた以前に読んだことがあったのですが結末が思い出せず最後まで読みました。悪いことはやったらいかん!といっても家族を養うためにやっちゃうのかな。熊本に行きたくなりました。2016/01/29
ラッキー
4
謎を突き止めていく流れが面白かった。浅見シリーズは、長くてもすいすい読めてしまう。不知火を見てみたい!2016/11/19
suika
3
浅見光彦シリーズ第84弾。 本作は、浅見光彦シリーズとしては異色作。 物語は、坂本という雑誌編集者の視点で始まります。 隣人から預かった箱の中身がドクロだと分かり、処置に困り浅見に相談。ここで浅見が初めて登場します。 また、新たな殺人事件が起こらないのも内田作品としては極めて珍しい。 放射線物質やレア・アースといった近頃話題の語句も飛び出し、興味深い内容でした。2012/01/25
かりん
2
恥ずかしながら不知火の存在を知らなかったので、いつか見てみたいと思った。 放射性物質はやっぱり怖いな。核戦争は絶対に起きてほしくないし、起こしてはいけないと強く思った。 不知火海をドラマ化したら、相川公一役は誰だろう?って考えながら読んだけど、思い浮かばなかった。だれがいいかなぁ。2022/10/10