内容説明
高度成長期、縫製一筋に生きてきた私は小さな工場を経営し、苦しくとも充実した日々を送っていた。が、中国製の安価な製品が容赦なく経営を圧迫し始める。長引く不況、膨れ上がる借金。万策尽き果てた時、私は妻のガンを知った……。「これからは名前で呼んで」呟く妻、なけなしの五十万円、古ぼけたワゴン。二人きりの最後の旅が始まった――。
目次
序章 冬の日
第1章 一緒に―西へ
第2章 腕の温もり
第3章 鳥取砂丘
第4章 富士山
第5章 夏の海辺、死の影
第6章 鈴の音
終章 喪の時
高度成長期、縫製一筋に生きてきた私は小さな工場を経営し、苦しくとも充実した日々を送っていた。が、中国製の安価な製品が容赦なく経営を圧迫し始める。長引く不況、膨れ上がる借金。万策尽き果てた時、私は妻のガンを知った……。「これからは名前で呼んで」呟く妻、なけなしの五十万円、古ぼけたワゴン。二人きりの最後の旅が始まった――。
序章 冬の日
第1章 一緒に―西へ
第2章 腕の温もり
第3章 鳥取砂丘
第4章 富士山
第5章 夏の海辺、死の影
第6章 鈴の音
終章 喪の時