新潮新書<br> 謎解き 少年少女世界の名作

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新潮新書
謎解き 少年少女世界の名作

  • 著者名:長山靖生【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 新潮社(2011/12発売)
  • お盆休みの読書に!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~8/13)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106100222

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内容説明

十九世紀から二十世紀初頭、資本主義の浸透と身分制度の解体が進み、現在の社会秩序の基礎が確立される過程の欧米諸国で書かれた「少年少女世界の名作」を単なる子供だましと侮るなかれ。『十五少年漂流記』に隠された英米仏の領土問題、『宝島』に貫かれているビジネスの過酷さ――。そこには、近代史の真相、民衆心理、社会の根底にあるさまざまな仕組みやカラクリが隠されている。世界の見方が変わる一冊。

目次

第1章 経済原理と世界戦略(フランダースの犬―貧しかった日本人にとっての「癒し系」;王子と乞食―偽王が偽造される民主主義への批判;小公子―日清戦争後の母子家庭を魅了した夢物語 ほか)
第2章 冒険の中の家族、民族、国家(家なき子―十九世紀末フランスの正当な統治者は誰か;十五少年漂流記―少年も無縁でいられない英米仏の領土問題;ドリトル先生物語―物語に刻まれた無意識の侵略思想 ほか)
第3章 「本当の自分」探しのはじまり(ピーター・パンとウェンデー―成長を義務づけられた近代人の無間地獄;若草物語―喜びと恐怖の狭間で揺れる「女の自立」;野性の呼び声―資本家の飼い犬か、自由な労働者か ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とも

20
有名な欧米の少年少女小説を斬る、という視点を面白く読みました。特に少女パレアナで、孤児になった男の子が労働か放浪の旅に対して、孤児になった女の子がどこかの家に引き取られていくことへの考察が、ああ・・・なるほどなあ・・・と非常に納得できました。 でも私が一番驚いたのは最後の授業への考察です。アルザス地方での最後の授業の一コマの裏側がばっとわかって、こうだったのか・・・と初めてあの先生の言葉の意味がわかりました。子供時代に読んだ小説を大人の目で理解するのも悪くないと思いました。2020/05/20

シルク

16
「いわゆる世界名作の作品のなかで、女の子主役の話というのは大概、『家庭を探す』物語、『家庭を見つけて、そこに入っていく』物語なのだ」みたいなことを言っていた。家なき娘、レベッカ、八人のいとこ、赤毛のアンに……色々作品読んでると、この本で言ってたよな~、ということが頭によぎる。注がちゃんとついてなかったよなぁというのと、著者近影がわたくしには気持ち悪かった(ごめん)のとで、読んだっきり放置していた本なのだが、近々再読しようと思う。2018/01/15

シルク

10
再読。「世界名作」のあれこれを、斬って斬って斬りまくるこの本、わたくし的にはパレアナの項が特に「せやんな~」となって、すっきりする。「パレアナは陰に隠れて泣きながらも、『喜びのゲーム』を続行する。戦っているといってもいい。それは彼女の思想闘争なのだ。『喜ぶ』は、実際、革命思想であり、革命行動である。だから彼女は、心のなかで『喜ぶ』のではなく、心のなかの失望や怨念を押し隠し、声高に『喜び』を表明するのだ。/パレー叔母さんは、たまらず『パレアナ、その『喜ぶ、喜ぶ、喜ぶ』をやめておくれ。朝から晩まで『喜ぶ、→2020/05/01

ワンタン

8
著者と私は同じ年生まれ。子どもの頃、多くの家庭に子ども向けの名作文学全集があった。その収録作品の多くは19~20世紀初め、欧米の社会秩序の基礎が確立されようとしていた時期に書かれたもので、当時の複雑な背景や理想が封じ込まれている。それを読み解くことで今に繋がる様々な歴史のからくりが見えて来ますよ、という本。ロビンソンクルーソーがマルクスやマックスウェーバーの著作で経済学的視点から取り上げられていることを大学生になって知ったときも新鮮な驚きがあったが、この本も同様に、新たな視点を教えてくれて面白かった。 2021/01/24

スプリント

8
子供の頃は深く考えずに楽しんで読んでいた作品を大人視点で当時の社会背景と照らしあわせて考察するとどうなるのか。という本です。作品の捉え方は人それぞれですし、成長して社会を知ってから改めて読み返した時に受ける印象が異なるのも読書の楽しみの一つだと思うのでこういう視点での考察は好きですね。2014/02/08

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