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内容説明
運動靴で富士登山、携帯電話で救助隊要請。こんな人は、『登山不適格者』と呼ばせていただきます。中高年の登山ブームで、山はかつてないにぎわいを見せている。その陰で無知や無鉄砲、甘え、過信による山の事故も増えている。本書を読んで気を引き締め、山を「安全に」楽しんでいただきたい。
目次
序章 山は危険か?
第1章 日本人の登山意識
第2章 気象と装備
第3章 食料
第4章 パーティー
第5章 山行
第6章 読図
第7章 計画
第8章 山小屋
第9章 健康と危機管理
第10章 「不適格」の烙印は誰が押すのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ビイーン
10
著者の「単独行は極力避ける」の言葉はその通りだ。実は小生も昨年から12年ぶりに登山を再開し、一般道だったが単独行をやってみて自然の厳しさを思い知った。登山は危険と隣り合わせ。小生は昔から会のリーダーについて行くだけの万年初心者なのだ。但し、去年の「単独行」によって、自分で何もかもやらなくてはいけなくなった時、多くの貴重な経験を得て成長できたと思っている。というものの山ライフを充実させたいので自分に合った「山の会」が見つかれば、すぐにでも入会したいと思っている今日この頃だ。2015/05/05
ランフランコ
8
まー耳の痛い話のオンパレードである。分かっちゃいるけどなかなかそこまではなーという感じ。2003年刊行なので、そんな前から登山ブームだったのかという思いがある。当時と大きく違うのはスマホの登場である。俺なんぞはスマホ無くして登山はできない。おんぶにだっこである。登山不適格者令和版が必要だな。2021/11/11
ふう
7
登山不適格者は登山の領域へ足を踏み入れないでね・・という啓蒙書。ジーパンにスニーカーではアウト!登山計画書は提出してますか! ・・・すみません。 2016/02/04
つちのこ
6
多分に偏見だが、私にとっての著者の像は、登山を商業主義の世界に変えてしまった張本人ともいうべき印象が強く、どうにも好きになれなかった。 …が、どうしても認めないわけにはいかないものがある。それは著者の卓越した文章力。現役の山屋でこれだけ書ける人は少ない。そんな意味では本書は昨今にない“名著”ではないだろうか。世のふがいない登山者を内外からずばりと斬ったその勇気に拍手を送りたい。登山者であると自負する読者は「えい、やー!」と斬られないように。(2003.7記)2003/07/15
もりけい
6
警鐘本にありがちですが、当事者はこの本を手に取らないためカジュアルに登る人はあとをたちません。作者が山で同行したり見かけた人たちの振るまいが面白く楽しく読ませて頂きました。2016/04/08