内容説明
「天・地・チョコレート」「聖メリーゴーラウンド」「この世の果てでのキャンプ」「エデンの娼婦」「一人の哀しみは世界の終わりに匹敵する」――“楽園”を追われた子供たちが辿る魂の放浪とは?連載時より各紙誌で絶賛された、芥川賞作家による連作小説。「子供たちの姿が羽虫のようにはかなく、もの悲しい」と、津島佑子氏が絶賛した、奇蹟をめぐる5つの“聖なる愚者の物語”。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
skellig@topsy-turvy
16
少年少女を中心とした、透明さに満ちた連作短篇集。キリスト教をモチーフに使い、謎めいた雰囲気がプラスされているので全体的に寓話めいているかも。そうか、日本の日常で聖書をやるとこんな感じか…と想像すると違和感はあれど面白い。「聖メリーゴーラウンド」「エデンの娼婦」と表題作が好き。2013/09/16
星野
11
鹿島田さんらしい、難解なパズルをするすると繋ぎ合わせてラスト一気に壊した、みたいな作品集。やたら処女性が高くてぞわぞわしました。どれも似ていたけれど印象深かったのは『この世の果てでキャンプ』かなぁ。2017/05/14
なずな
5
なんかもうどう書いていいのか本当にわからない。宗教の話になぞらえて話を進めてゆくのだが、「どこが面白いの?」「どこが好きなの?」「どこが嫌いなの?」「何で読み進めるの?」という類のすべての質問に首を傾げることでしか返せないこのもどかしさ。作者の世界が自分の想定外すぎて何も思えません。ただ受け入れるだけ。2010/01/23
あきら
4
鹿島田さんの文章のリズムは独特で、するすると読めてしまう。内容はちょっと不思議なような、現実をおもいっきり比喩のオブラートで包んだような、そんな感じ。芥川の「ある奉教人の死」を思い出した。2017/04/02
青豆
4
少女の成長過程を聖書に出てくるエピソードをモチーフに絡めて描いた短編集。宗教感を盛り込んだ独特の世界が繰り広げられている鹿島田さんらしい作品。聖書の内容に詳しくないので作品の面白さを理解するには至らなかったのが残念。また時期が来たら再読したい。2014/08/29




