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内容説明
町の中心にあるのになぜ「新京極」?
「先斗町」の名前は鴨川とポルトガル語に由来する?
京都には、千二百年にわたる人々の営みが、地名として今なお息づいている。
本書は、地名や寺社の由来から、京都の歴史を掘り起こし、その魅力を浮き彫りにする。
第1部では、「やましろのくに」から、政治の中心となった平安京、祇園祭誕生までの変遷を辿る。
第2部では、河原町、御室、宇治など、洛中から洛外までの地名を取り上げ、余すところなく解説。
見所すべてを味わい尽くすための京都案内決定版。
目次
第1部 京都の町の歴史―山代の国から洛中・洛外へ(「やましろのくに」の誕生 政治都市の成立 宗教文化都市への変貌)
第2部 京都の地名を読む(洛中(京都御所周辺 東西本願寺 ほか)
洛西(衣笠・等持院 御室・鳴滝 ほか)
洛外(宇治 八幡 ほか))
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
120
錦小路の由来が糞小路だったと言うのが衝撃的だった。2010/02/14
HANA
61
題名から京都の過去を深堀りしていくような内容だと思ってたんだけど…。前半は中世までの歴史、後半は御所や京都駅前、衣笠や嵐山といった名所案内といった風で、他の京都本と似たり寄ったりの内容でちょっと残念。このタイトルだから京都独特の地名とそれに関わる歴史や蘊蓄を期待してたのだけど。歴史も紹介されている場所も初心者には優しいだろうけど、京都本を読みなれている身としては何度も読んだようなものばかりで目新しさが無かったかなあ。名所が多く昔訪れた場所も多く懐かしさを感じながら読んだけど、やはりもう一捻り欲しかった。2022/04/05
うえ
8
本書には宗教文化都市、という表現が出てくるが、仏教、神道だけでなく、御所近くには同志社大学もあるわけで、なるほど確かに宗教都市だなと考えさせられる。更には聖アグネス教会に、宣教師ヴォリーズ設計の大丸ヴィラまであり、まさに「近代名建築の展示場」なのだろう。新島襄旧宅は「一、二階の四周にベランダをもつ和洋折衷の瀟洒な建物」という表現がされている。時間が出来たら行ってみたいものだが、とてもそんな余裕はないのだけれども。2019/08/25
じょういち
4
途中から寺の縁故紹介になっている。面白いのはむしろ第1章のまちの歴史についてだった。2012/07/22
三日月
4
とても興味深い内容なのですが、見たいときに京都の町の全体図や細かい地図が載っていなくて、結局別の地図を引っ張りだしてこなければならないところが残念でした。でも通りの名前一つにも歴史が垣間見えるところが京都って感じです。2010/05/13