内容説明
日本最強の捜査機関・検察庁。だが裏では組織的な公金横領の疑惑が! 平成14年、その問題をテレビで告発しようとしてた当時の大阪高検公安部長は突然、身内である大阪地検特捜部に逮捕される。それも、誰もが首をかしげる微罪で。併せて「悪徳検事であった」という“検察リーク”で口封じが…。著者(平成22年1月、刑期満了)が係争中に、その手口と顛末を赤裸々に告発し、法務省、検察庁を震撼させた問題の書。
目次
前代未聞の口封じ逮捕
私の経歴
検察「裏ガネ作り」の実態
告発を決意した理由
クロをシロにした検察の大罪
異常な取り調べ
検察側の裁判戦術
初公判での闘い
幻の犯罪事実
私の「不徳の致すところ」
マスコミは正義の味方か
独居房で迎えた正月
暴かれた「謀略」の構図
崩れた検察側のシナリオ
「三井手記」の背景
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すしな
38
081-24.検察の裏金を告発した著者の三井さんは、若干クセの強さが感じられましたが、それでもある程度根拠のある告発にマスコミが動かなかったということに、検察が不正を行ったことよりも残念な気持ちになりました。マスコミは本来、権力を監視し、国民に正確な情報を提供するために特権を得ているわけですけど、こういう時こそ鋭く切り込んで真相を明らかにして欲しかったなと思いました。特に検察のようにマスコミのチェック以外に抑止力がない組織には、そのシステムの欠陥も含めて世間に知らしめるという気概を持って欲しいですね。2024/09/06
k2jp
0
落合博実氏の解説がよくまとまっている。著者は検察「社内政治」の不満解消に(うかつにも現役検事という立場のまま)マスコミの力を「利用」しようと画策した。検察幹部は裏金工作を認める決断ができぬまま、焦って部下を「微罪」で逮捕、懲戒免職処分にした。結局、双方引っ込みがつかなくなってお互い恥を晒す羽目になった...というのが真相か2012/07/01
-
- 電子書籍
- ハズレ判定から始まったチート魔術士生活…
-
- 電子書籍
- 怪異と乙女と神隠し【単話】(49) や…
-
- 電子書籍
- 白馬の王子がついた嘘【分冊】 11巻 …
-
- 電子書籍
- 彼女色の彼女 (2) バーズコミックス…