内容説明
「スローフード」って何だろう。それはだらだら食事をすることでもないし、金にあかせて高い食材を買うことでもない。もっと大きな「生き方」に関わる姿勢であることが、本書を読み終わったらわかるでしょう。スローフードな生き方に惹かれる人や食育に携わる人は基礎知識として必ず読みたい定番の一冊!
目次
第1章 スローフード協会とは何者か
第2章 ローマ人の言い種
第3章 スローバールを目指せ!
第4章 バローロと村おこし
第5章 森の錬金術師
第6章 旅と空腹とボルシチ
第7章 農村への帰還
第8章 子供たちは大丈夫?
第9章 かたつむりな生活
第10章 迫りくる均質化の波
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yukiko
9
難しい本ではないのに、読むのに時間が掛かった。元々、連載だったのかと思う。ひとつひとつの章が自立していて、そのテーマについてゆっくり考えながら読むのが、良いリズムだ。 カフェがその地域のコミュニティの場であることや、スローフードのチーズを作る元依存症の青年や、全10章、どれも興味深い。2022/05/11
おせきはん
7
早く安くどこでも同じものを食べられるファストフードを口にすることがよくありながら、地域の人が調理した地域の食材を使った地域の料理を地域で食べるスローフードも好きなこともあり、イタリアの食事情を興味深く読みました。私にとってはスローフードは非日常的なものとなってしまっていますが、日常生活の中にも少しずつスローフードの要素を取り入れていこうと思います。アグリトゥリズモで宿泊施設として使用する建築物の修理費の6割を公共が負担するのは、地域で住む人を確保し、地域を維持する仕組みとして工夫されていると感じました。2018/03/09
紗々
6
儀式的な食卓、習慣と伝統には独特の美意識があるなあ。2017/01/06
ochatomo
2
料理に腕をふるい招き招かれるイタリア 著者講演で質問させてもらった答えからわかったことは、“スローフードとは哲学である” 元本2000年 2003刊2003/11/30
みこれっと
1
軽いタッチでスローフード万歳!とうたってる本かと思いきや、地道に足で調べ上げて膨大な情報を整理した硬派な本でした。でもぐいぐい引き込まれて時には目頭が熱くなったり・・・何度も読み直したいと思いました。良書。2014/10/21