内容説明
槍ヶ岳直下の坊主岩小屋で、恋人に宛てた遺書が発見された。山岳救助隊員・紫門一鬼(しもんいっき)は付近を捜索するが、遺体は発見されず、それらしき人物の失踪届も無い。遺書はいたずらか、それとも……。新聞の記事を見て名乗り出てきた来宮(きのみや)亜綺子の話は、紫門にある重大な疑惑を抱かせた──。孤独な魂と魂を結ぶ愛のかたちを描き切り、胸を打つ傑作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つーりん
2
ドラマの原作を読もうシリーズで。確か何冊か放映時に呼んだんだけど、こんなに淡々とした描写だっけ? 小説的には少々物足りないけど、単に山岳行としたら、これくらいがいいのかも。2017/07/30
こまったまこ
1
面白かったです。紫門一鬼シリーズ読破したい。自分が登ったことがある山を舞台にした話は場所が思い浮かぶだけに楽しいですね。え、あんなとこで、そんなことを?!とか(笑)。山に登ったことがない女性が何はなくともウィスキーのボトルを担いで登り、山小屋で夜な夜な飲み明かしているのはいかがなものかと。山で消息を絶った男性と発見された遭難遺体など、追跡しているうちに過去が絡み合って…結構複雑な話になって面白かったです。他の作品も読もう。ドラマもDVD化してくれないかな~。2011/08/31