内容説明
銀座のすし屋ではなにから注文したら正しいのか? 「このごろの若いもんは」と言いながら、ルーズソックス肯定派。ウンコ座りって小文字のbみたい――猫、病気、老い、大事な人たちについて等々、本音で過激に語ってしまう、胸のすくようなエッセイ集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
魚京童!
14
本は読んでも、読まれちゃだめよ2015/05/23
ふわふわ♪
2
お貴族様も貧乏人も「人類祖先は全部猿」最高でした。 好奇心の固まりで洞察力が凄くて思いがけない視点でのあれこれ、、折にふれ再読したい本。『ドキュメンタリー映画 100万回生きたねこ』見逃したことが本当に悔やまれる;2013/05/31
koko
2
久しぶりに佐野さんの本を読んだ。 戦中派の方とは思えない、みずみずしく若々しくそして格好いい文章は相変わらず・・・というよりますますさえ渡っているかも。 もう新しいエッセイが読めないかと思うととても残念・・・。 2012/04/17
アイ
2
佐野洋子さん、ざっくばらんで、かっこつけてなくて、面白い。こういうのも書く人だったのかと、メカラウロコ。残念ながらおなくなりになってしまったけど。そのせいもあってか、佐野さんの本はいま、近くの図書館では予約待ちのものがほとんど。わたしも他のもまた読みたい。「おじさんのかさ」もまた読みたいな、小学生ぶりに。それにしても、エッセイ本は、その人の片鱗はもちろん、面白そうな作家や本、モノや場所や知識も収穫できるから、やはり好きだ。ときどき無性に読みたくなる。2011/06/12
ミュンヘン
2
がんを知り自分で入ることをきめたホスピスで、しかしその人は衰弱して程なく亡くなった。「主人はお医者さんに止めて欲しかったのだと思います。まだ(ホスピスに入る・評者注)そんな必要がないって。」/「どんなに冷静沈着な人も、頭で考えることと気持ちの底の底は自分でもわからないのだ。/その時にならないと分からないのだ。/奥さんも医者もわからなかったのだ。/理性や言葉は圧倒的な現実の前に、そんなに強くないのだ」 それにしても著者の「何事にでも興味を持つ」エネルギーとその視点には感服する。2010/12/15