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内容説明
ジャーナリズムは、戦場の悲惨を世に訴える一方で、ときに率先して好戦論を喚起し、戦火に油を注ぐような役割も担ってきた。このような歪んだ構図が生まれるのはなぜか? 戦争報道のあゆみを、文学・映画からインターネットにまでたどることで、ジャーナリズムと戦争との危うい関係を浮き彫りにし、根底より問いなおす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おらひらお
3
2003年初版。第二次世界大戦から今日までの戦争と報道の関係の変遷を見たもの。ジャーナリズムのあり方が大きく変わっていく様がわかりやすい。また、パッケージされたネタの怖さも確認。確かに湾岸戦争時、軍事施設にきちんとミサイルが当たっていたのですが、そのようなミサイルは全体の数パーセント程度だったそうです。手元に置く必要がある一冊。2011/04/24
kgbu
2
戦争報道は筆者にとってはコンプレックスのある分野だったという。ジャーナリズムが戦争に直面したとき、その本性が拡大されてしまう、その現象についてさまざまな例で掘り下げて行くうちに、幾多の戦争を経て巨大化、PRシステム化していったメディアの前に、ジャーナリズムがどうあるべきか、筆者はやや途方に暮れたのではなかろうか。インターネットは情報の濁流をさらに強化するようになり、今後の「ジャーナリズム<ー>信頼の網の目の再生」についてはかなり厳しそうだ。でも、見通しは厳しいと正直に結んだことを評価したい。2014/03/18
脳疣沼
1
ジャーナリストを見直した1冊。東日本大震災ではしゃいでいるジャーナリスト、紛争地帯に行って、なにか他の人よりも偉くなったと勘違いしているかのようなジャーナリスト、そんな低レベルな人達ばかりではないのだなあと。2016/06/23
dl
1
「戦争報道」はジャーナリズムを自分の立ち位置を再認識させるものである。と作者の意見に賛成する。前はあまり戦争報道について知らなかったが、この本はいい入門書でとても読みやすかったと思う。2016/02/23
スズツキ
1
戦時におけるマスメディアの在り方とは何か。その深淵に迫る好著。ジャーナリストよりもそこから離れた人物の方が物事を正しく分析出来ていた例があるというのは、面白い指摘である。2015/09/05
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