富士見ファンタジア文庫<br> 12月のベロニカ

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富士見ファンタジア文庫
12月のベロニカ

  • ISBN:9784829114865

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内容説明

幼なじみの少女と交わした小さな約束。それを果たすために私は生きてきた。『ベロニカ』――女神ファウゼルに仕える巫女の事だ――になるため、彼女は14歳の時に都会に連れて行かれてしまった。私は“ベロニカの騎士”となるべく、彼女を追いかけて村を飛び出した。だが、次代の神の代理人として重要人物となってしまった彼女に、ただの田舎者でしかない私は会うことすら許されなかった。その時から私の旅は始まった。10年の間に、兵士からたたき上げ騎士になり、ついに“ベロニカの騎士”となる13人の候補に選ばれたのだ。だが約束が果たされそうになったその時、事件は起きた。まるで何者かが私の運命を弄んでいるかのように……。過酷な宿命に立ち向かう、純粋な男たちの友情と夢、愛そして闘いを描く!第14回ファンタジア大賞受賞のエターナル・ラブ・ファンタジー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひぬ

24
女神ファウゼルに仕える巫女・ベロニカに選ばれた幼馴染と交わした約束を果たすため、ベロニカの騎士となるべく道を歩む主人公。見事13人の候補の騎士に選ばれる彼ですが、争いの火種は燻っており、事態は急転直下してしまいます。見返すと確かにヒントはありましたが、中盤までは見事に騙されました。こうも境遇が似るのはそうそう無いですが、そこはフィクションと割り切って。あらすじも両方に使える展開なのも良かったです。これは二度読みの価値あり。2022/01/07

万博

10
女神の依代となり、死ぬまで眠り続ける「ベロニカ」。その候補を送り届ける騎士団が、途上で敵国に襲われる。それを助けたのは、重犯罪者の証である隻腕の男。騎士のひとりフレイルは彼を怪しむが…。一応、時間ファンタジーということで。伏線が見えるまで、単純に流れで読んでいました…(ネタは分かりやすいです)。すべてがキッチリとまとめられていて、お見事。しかし、騎士団の自堕落すぎ、頼りなさすぎはどうなの。やっぱり歴史は繰り返すということ?総じて、フレイル側の描写が薄く、むしろハキュリーの「約束」を守らせてあげたかった…。2012/07/22

月白

8
何度目かの再読。13年前(そんなに経ったんだ!)初めて読んだ時、構成の上手さに驚愕し、物語の切なさに号泣した本。また今回も泣かされました(T-T)女神ファウゼルに仕え、十代半ばから人生のほとんどを眠りの中で過ごす『ベロニカ』と呼ばれる巫女と、その巫女を守る『ベロニカの騎士』の話。もの凄く好きな本ですが「眠り姫」というフレーズが出る部分はちょっと悪寒が走る。挿し絵もいらない。2016/01/23

ABCorenge

7
中世欧州風の異世界ファンタジー。女神と、誇り高い騎士団の物語。なんだけど、まるでおとぎ話のような美しさ、静謐さに溢れている。友の名誉のためにここまで出来る人間が、どれほどいるだろう。最後の挿絵は、もしあれば楽園の花畑とあの二人、が相応しい。2023/10/28

あさひ

7
富士見ファンタジア大賞ということでひとつ手をとってみました。が。。今読むべきものではなかったか。だいたい予想範囲でした。2014/04/23

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