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内容説明
マネジャーの最も重要な仕事は意思決定である。なぜなら、変化の激しい現代において、マネジャーの意思決定は、企業や組織の将来を大きく左右することになるからである。しかし現実には、「意思決定すること」はなかなか難しい。もしあなたがマネジャーならば、難しい意思決定に際して、「どうしても意思決定ができない」という悩みに、何度も直面したことがあるのではないだろうか。時には意思決定ができず、眠れない夜を何日も過ごした、という人もいるかもしれない。では、「意思決定できるマネジャー」になるためにはどうしたらよいのだろうか? その拠り所を述べたのが本書である。著者によると「直観力」「説得力」「責任力」の三つの能力が必要だという。本書はどうすればこれらの能力が身につくか、そして、「勘が鋭く、言葉に力があり、腹が据わっているマネジャー」になるためにはどうしたらよいかを具体的に解説したマネジャー必読の一冊である。
目次
意思決定に必要な三つの力を身につける
衆知を集めて、独りで決める
感覚を磨くのではなく、論理を究める
経験を積むのではなく、体験に徹する
ただ進むのではなく、退路を断つ
論理を語るのではなく、心理に語りかける
説得するのではなく、納得をしてもらう
計画への信頼ではなく、人間への信頼を得る
リスクを避けるのではなく、リスク体質を改める
リスク分散だけではなく、リスク最小化の手を打つ
失敗を恥じるのではなく、失敗を率直に語る
意思決定を精神の成長の機会とする
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
113
いわゆるビジネススクールで教える意思決定論ではなく、そのような場面に置かれた場合にどのような行動あるいは対応を取っていくべきかを説いた本です。12の心得ということで書かれていますが、一つ一つがすぐこの本を読んだからといってできるようになるとは思いません。このように普段から心がけていくべきでそうすれば自然とその心得が身についていくのだという気がします。2016/03/05
ルル
5
余白が多く読みやすい、のかと思いきや!行間に漂うメッセージはびっしりです!2015/12/01
しんしん
4
最後のエピソードで涙が出た。 直観力・説得力・責任力を持ち、深い思考のうちに矛盾を割り切ることなく引き受けて昇華させていきたい。 著者の体験と思考と決意とが、本となって自分に届いてくれた縁に感謝している。2016/01/10
Hisatsu
3
意思決定をする立場において何が重要か、よく理解できた。「論理より心理」など非常に参考になった。2014/09/23
しば
3
非常に面白く共感できた。直感力、説得力、責任力を持ち、意思決定する。合議で決めても、大した成果は得られない。学校の試験のような正解は無いビジネス環境。何回も読み直し、常に意識したい内容だった。田坂氏の本は勉強になる。 2014/05/28