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内容説明
上司が部下育成をはかる切り札として、「コーチング」が注目を浴びている。だがコーチングは、上司・部下のタイプや状況により多種多様であり、本来マニュアル化は不可能だという。そのため実際には指導に行き詰まり、思うほど成果が上がらないケースも少なくないようだ。著者によれば、原因はやはりマニュアル重視のあまり、上司が自分流のコーチングスタイルを確立していないことにあると指摘する。そのような観点から本書は、コーチングの基本的な考え方を解説した『「コーチング」に強くなる本』の応用編として、上司が自身の発想や工夫によって、その状況に即応した、より適切な指導法を生み出せることを目的としている。例えば上司が「質問すること=コーチング」というとらわれに陥ったため、質問攻めした結果、逆に部下のやる気を失わせる場面がよく見られるそうだ。静かに見守ることもコーチング、といった見落としがちな視点に気づかされる好著。
目次
1 ベテランの指導に悩む新任の主任(目標を明確にし、状況を把握する 部下に対するアプローチを工夫する ほか)
2 技術者としてのプライドを活用する(問題解決に消極的な部下 上司どうしで話し合う ほか)
3 部下からの突き上げに悩む管理職(部下の不満を受けとめる グループ・コーチングで陥りやすいワナ ほか)
4 ひとりよがりのコーチングをする部下(途中で行き詰まってしまった指導 自己評価を受けとめる ほか)
5 双方向のコーチング(一方的に罵倒してしまう父 第三者をコーチにする ほか)