内容説明
物語文学の祖『竹取物語』。神話や幻想に彩られた聖女・かぐや姫の物語には天と地が互いを禁忌とする帝=皇権の“罪”が深々と主題化されている…不死の物語・物語の不死。『源氏物語』、そして三島『豊饒の海』へ…。
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目次
1 王権を分割するもの(翁と姫―神話から物語へ 階層を越境する求婚者たち ほか)
2 隠蔽としての相互タブー―皇権/神権の詐術(もたらされた罪―ナショナリティの起源 衛府と天皇―天人追討のしくみ ほか)
3 タタリと鎮魂―死のシャーマニズム(王朝のタタリ―日韓比較民俗学から 鎮魂の擬制―「富士の山」の祭儀 ほか)
4 不死の物語・物語の不死(王の死と身体―ケガレの制度史 もえる不死楽―仁明皇権と道教 ほか)