内容説明
テスが秘書として働く会社が、別の会社に買収されて四週間。彼女は新しい上司であるゲイブリエルを好きになれないでいた。一代で会社を築きあげた彼は、ハンサムで魅力的だと言われている。でもテスから見れば、ただの仕事人間で、無愛想で怒りっぽい。ある日、中年の女性が赤ん坊を連れて現れ、ゲイブリエルの子供だと主張する。子供の祖母だというその女性は、旅行中だけ預かってほしいと言って、赤ん坊を置いていってしまった。ゲイブリエルは身に覚えがないと言い張るが、赤ん坊をほうっておくわけにはいかない。解決策はただ一つ――テスが彼の家に泊まり、赤ん坊の世話をすることだ。大嫌いなボスなのに……。だがテスの頭には、ある考えがあった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
6
いきなり赤ちゃん(ヒーローの甥)の世話を押し付けられて右往左往するヒーローとヒロイン。いくら仕事が有能でも育児はまるっきり未知の領域。おむつ替えひとつで大騒ぎ(笑)ヒロインは有能な秘書だけど澄ました顔の裏側に温かい人柄を隠している。かたや新社長のヒーローは社員に挨拶も返さない不愛想。二人が育児を一緒にすることでお互いの意外な面を知り惹かれ合う訳ですが、ヒロインの方が上手く自分の感情を隠しているので無視されてカッカするヒーローが可愛い。気持ちの行き違い、行動のすれ違いにキュン。とっても素敵なお話で心が和む。2014/07/21
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