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内容説明
体育が不得意な苺。でも両親は苺の個性として温かく見守る。一方、夏実は失敗を許さない親に心を壊されていく。そんな二人の前に不思議な水たまりが現れる。子どもたちの抱える問題を、ファンタジーに織り込んだ感動作。
目次
1 水たまりと魔女
2 苺のため息
3 強い心のひみつ
4 みんなの責任
5 パパとコンパス
6 雨の日の教室
7 飛べないつばさ
8 夏実のゆううつ
9 ねむれない夜
10 先生のわすれもの
11 虹と水たまり
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いよの缶詰め
3
誰にだって得意不得意はある。苺は不得意を認めて貰えず責められ、夏美は両親の期待という名前の圧力で壊れかけている。実際にありそうな事例だと思った。出来て当然も義務も呪いだ。先生が心を入れ替えてくれた時、安心した2021/08/26
M
3
(再読)苺と両親の会話で、何回も泣きそうになってしまった。大人になれば「苦手だから」と避けられる事も、子供のうちは"みんな"と一緒にやらなければならない。子供だからこそ辛い、ということもたくさんあると思う。夏実も、これからは少し楽に生きられるといいな。2017/09/02
ぎんちょ
3
友人に「考えさせられる」と薦められて。あの友人からの薦めだったのでワクワクしながら読み進めたらビックリ。不得意を認めてくれず責められる主人公、大人の期待と制圧に自我さえ喪う少女。画一的な教育理念に個人を拒否されてしまう…この年になると身近に感じて身震いすらしてしまう。この物語は最後少女の真の姿を取り戻して終わりですが、少女のように自我を喪って成長した子供も多いんじゃないかと感じました。辛いなぁ…2013/04/30
Kazumi Obata
3
羽の大きさ、形状は皆それぞれ。飛び方も皆違う。それでいい。 読んだ後、ほっと優しい気持ちになれます。2013/03/28
ぱる
2
この本!自分に子供が生まれたら是非その子に読んでほしい!!みんなちがってみんないいと思うんだ。その子の持っている宝石をちゃんと見つけたいな。義務に支配されて堅っ苦しい人になるより、少々不器用でも周りを感じられる大人になってほしいなって思った。大人が読んでも楽しめる、心に響く内容でした。2016/09/19