内容説明
視聴率30%を誇るNBTテレビの「ザ・リクエストタイム」のレギュラー五人が、ビデオ撮りのスタジオから忽然と消えた。そして二日後、NBT社長宛に五人の身代金五億円を要求する手紙がとどけられる。前代未聞の誘拐事件に戸惑う関係者をよそに、さらに人質の一人が死体で発見され、ご存知私立探偵・左文字進の登場となったのだが……。華やかな芸能界の舞台裏に渦巻く黒い人間関係を抉る会心の長篇推理!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほにょこ
1
★★★☆☆ 私立探偵左文字進シリーズ第五弾。これは読んだ記憶があるようなないような。和田アキ子とか、当時活躍していた?芸能人が登場。かなり古さを感じますね。本書の刊行は2002年らしいです。このシリーズの「凶悪な街」が2025年の発売予定に入っていて驚きました。2024/12/16
浅木原
1
左文字誘拐もの。視聴率30%の人気番組のレギュラー5人がスタジオから誘拐された! というわけで岡嶋二人『どんなに上手に隠れても』を思いだしつつ、中身はまあ良くも悪くも左文字。例によって手続きや展開のリアリティに関しては甚だ疑問があるし(1人目が殺された時点で残り4人の不在もマスコミが嗅ぎつけて大騒ぎになるはずでは…)、何の伏線もヒントもないダイイングメッセージとか反応に困るけど、まあ細かいこと気にしなければ普通の誘拐もの程度には楽しい。和田アキ子や森繁久弥が普通に実名で登場人物として出てくるのは笑った。2015/11/12
kaizen@名古屋de朝活読書会
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左文字が番組に出るなという脅迫状を受け取った。 その時点で左文字が番組に出ることを知っている人間は限られている。 和田アキ子にも同じ脅迫状が来たという。 出発点の設定としては面白い。 西村京太郎もいろいろテレビに出て舞台裏を知ったり、 山村美紗がいろいろテレビに出ているので舞台裏を聞いたのかもしれない。 実に、現実味を帯びて描写している。 実名で登場する人物たちからの了承を得ているのかどうかが心配だ。2015/07/31
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
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2002年11月15日 初版2015/06/11
pyonko
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左文字シリーズ第五作。誘拐のタネは何となく予想がついたけれど、 動機はわからなかった。左文字はシリーズは設定が意表を突くものが多いので面白い。出てくる芸能人が実名でバンバン出てくるので、それがまた物語に入り込みやすくしていると思う。2014/04/06