内容説明
人の顔は簡単に殴れるのに、自分の顔は殴れない。 自分のものになった瞬間に、手が出せなくなる。 自分のものは、何も壊せなくなる。 僕は、自分を壊せない。 人を壊すことはできても、 自分は、壊せない。(本文より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
べるめーる
23
このシリーズの後半を読んでいないので、一作目の本書から刊行順に読もうと思って再読。そして今回も世界観にハマってしまう。森博嗣さんの文章好きだなあ~。無機質で、ひんやりしているのだけど、ドキッとする鋭さがあって綺麗。押井映画は観ていないけどどうなのかな?この本の装丁はあんまり好きじゃない。クサナギ、イメージと違う。ハードカバーのが良い。2014/05/06
スケキヨ
17
再読です。ハードカバーの方が装丁が好きなんですが図書館予約したらこっちが来ました。ま、持ち運びはこっちが楽なんでいいかなと。初読→映画→今回の再読でした。最初は映画を頼りに世界観に入って行きましたが、途中で「映画と別物と考えた方がよさそうだ」と方向転換してからは、ずっと読みやすくなりました。初読時はこの茫漠とした世界観に付いていけませんでしたが今回はなんだか気持が良く、この世界に「身をゆだねる」読み方が出来ました。シリーズの序章、と言っていんでしょうか。次巻も楽しみです。2011/06/25
ペトロトキシン
11
挿絵イラストが気に入りました。勿論、作品も気に入ってます。食べるように、寝るように、糞するように、キルドレ達にとっては敵機を撃墜する事は、日常的な事。しかし、その感覚が逆に悲しい。子供が大人達の犠牲になり、戦争という意味も解らないまま戦わなければならない。そう考えるとやるせない作品だね。戦闘シーンはクールでカッコ良い。2011/04/16
ariel
8
全てが曖昧でわからない敵との戦いなのに何故かリアル。どんな時代でも戦争は若者たちの痛々しさが伝わります。この空気感をどう伝えたらいいか難しいけれど私はシンとした無音の中に入り込みました。2017/11/18
hutosi
8
パイロットは空にいる時、死と生がの境が曖昧で、それはシュレティンガーの猫のようだと思った、と思った。基地に戻った時には足りない戦機。それを地上から見る整備士。生死がない存在。救いが分からない。そんな感想を思った。2014/07/20
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