角川文庫<br> 付き馬屋おえん暗闇始末

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角川文庫
付き馬屋おえん暗闇始末

  • 著者名:南原幹雄
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 特価 ¥330(本体¥300)
  • KADOKAWA(2013/09発売)
  • ポイント 3pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041633397

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内容説明

江戸で日に千両落ちるところといえば吉原。だが、快楽の夢に酔いしれたつけは、翌朝になれば待ったなしでまわってくる。懐中のものでまかなえぬ遊客には“付き馬”が遊女屋からついてゆくが、それでも無理な場合は、専門の取り立て屋の“馬屋”に依頼がゆく。その馬屋の跡目を町内きっての器量よし、おえんが継いだ。強談して埒があかないときには、一日も欠かさず付きまとい、目的のためにはどんな手段もいとわない。金と色が渦巻く吉原で型破りのヒロインが活躍する連作時代小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

かおる

6
許嫁に騙され捨てたれた馬屋の娘おえんが復讐?から付き馬屋となり活躍して行く話。回をますごとに内容が濃くなって大人の小説ですね。女からしたら、え、という展開もありつつ楽しく読めました。2012/08/29

まぶりな

5
久しぶりに再読。吉原への未払いの借金を専門に取り立てる馬屋の跡目を継いだおえんの物語。とにかく、おえんの遣り口が容赦なくて小気味よい。というかやりすぎ。金の取り立ての為というより、相手をいたぶることに快感を覚えてるように思える。その割に結末がいつも、あっさりしすぎ。諸々気になるけど、好きなシリーズ。2016/03/22

ギルヲ

4
吉原遊郭での不良債権回収のお仕事、馬屋。19歳で家業を継いだおえんの物語。読む前は汚れた世界で健気に生きる可憐な姿、みたいなイメージがあったんだけど、なにがなにが。女らしい正義感を捨ててはいないけれど取り立てのためには身体も罠も張るしたたかな女の姿がありました。おえんの取り立てで不幸になる者も出るし、勧善懲悪と言い切れないところが小綺麗な物語の多い今読むと逆に新鮮。次の『吉原御法度』も続けて読みます。2022/04/23

菜花@ほのおかくとう協会門下生

2
遊里の借金取り立てを稼業とする付き馬屋の話で、なんと主人公は20歳そこそこの女の子、おえん。彼女は、いままで読んだ時代小説の中で、一番お侠です。お侠というより、男らしい。それでいて色っぽさを感じさせるところは、作者が男性だからでしょうか。短編集で、相手が返済を約束する所で終わるけど、一件落着という形ではないので不完全燃焼。2012/06/03

anri0912

1
アンソロジーの中に入っていた一作で、面白そうだったので手に取りました。 馬屋と言う職業、本当にあったのかしら。 吉原の取り立て屋とでも言えばいいでしょうか。 面白かったのだけれど、取り立て屋終了後がかなりアッサリしていて、その後が気になる。 吉原でお金を踏み倒した奴等は悪どい人ばかりで、主人公のおえんが懲らしめるシーンはスッキリとするのだけど、その周りの人をも巻き込むのはどうなのよ。。と思ってしまった。 ともあれ面白かったので次作も読んでみます。2014/12/07

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