内容説明
人間が肉身のまま仏になる即身仏――霊山・出羽三山に数多く残る即身仏の調査をもとに、日本のミイラ仏研究の足跡を記した貴重な書。即身成仏の真髄を語る秀快上人をはじめ、“捨身入定”を実行した待定法師の最新調査成果を盛り込みながら、神秘のヴェールに包まれていたミイラ仏の謎に迫り、その思想的な背景を探る。
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目次
第1部 ミイラのメッカ出羽三山(湯殿山系即身仏 湯殿山の神秘)
第2部 日本文化の中のミイラ仏(空海の入定説話と即身成仏理論 古代日本の穢と浄 ほか)
第3部 諸種の思想によるミイラ仏(薬師信仰と宥貞法印 浄土信仰と舜義上人 ほか)
第4部 中国の禅とミイラ(曹洞禅の始租・石頭希遷 幽玄美と六祖慧能 ほか)
第5部 「新・ミイラ仏」誕生物語(念仏僧の入定 無能和尚の感化 ほか)